市場ニュース

戻る
 

【市況】米国株見通し:買い先行か、資源セクターの再編機運を意識


『米株式市場』

12日のNY市場は上昇。中国株に下げ止まりの兆しが見えたことや、原油相場の売りが一服したことを好感し買いが先行。しかし、原油相場が下落に転じ、一時30ドルを割り込んだことから、エネルギー関連銘柄に売りが広がった。その後は前日終値を挟んでもみ合う展開となったものの、引けにかけて再び上昇に転じた。ダウ平均は117.65ドル高の16516.22、ナスダックは47.93ポイント高の4685.92。

グローベックスの米株先物はNYダウでは120ドル高程度で推移しており、買い先行の展開が期待される。また、原油相場の落ち着きを背景にロンドンでは石油株を中心に買われており、物色が波及する展開になりそうだ。一時30ドルを割り込んだ原油先物価格も、節目割れでいったんはショートカバーが入りやすい需給状況であるほか、世界的な資源関連企業の再編機運などの高まりなども材料視される。

また、中国については中国国務院による金融担当部門の格上げに向けた作業部会の設置や、日銀と中国人民銀行による通貨スワップ協定の締結に向けた交渉など、中国の金融安定化に向けた動きが期待されてきている。外部環境の落ち着きを背景に自律反発の流れが意識されよう。経済指標ではMBA住宅ローン申請指数(先週)、財政収支(12月)、地区連銀経済報告(ベージュブック)が予定されている。

《TY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均