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【特集】USS Research Memo(11):次世代自動車の普及による影響は現状と変わらない


■中期成長戦略

(3)次世代自動車社会への対応について

低炭素社会の実現に向け、自動車業界においても次世代自動車(HEV、EV、PHEV、クリーンディーゼル車、燃料電池車等)の開発、普及が今後一層加速していくことが予想されている。こうした市場環境が変化していくなかで、中古車オークション市場に与える影響については、特に現状と変わらないとユー・エス・エス<4732>では見ている。というのも、現在のガソリンエンジン車で中古自動車の価値を決めるのは、動力部分であるエンジン性能の劣化ではなく、内外装のダメージ具合に依存するところが大きく、これは次世代自動車になっても同じであるためだ。ただ、燃料電池車など新たな自動車が普及した場合、車両検査などを行うための基本的な技術習得は必要であり、そうした教育面での投資は行っていくこととなる。

なお、最近は一般個人間で中古車を売買するCtoCの市場がインターネットを通じて始まっているが、手続きの煩雑さや品質面での不安などから普及は困難で、オートオークションを利用したBtoB取引が引き続き主流になっていくと同社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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