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2016年01月13日17時37分

【特集】USS Research Memo(7):オークション出品台数増によりシェア拡大


■決算概要

(3)事業セグメント別動向

○オートオークション事業
ユー・エス・エス<4732>のオートオークション事業の第2四半期累計の売上高は前年同期比5.0%増の25,515百万円、営業利益は同7.1%増の16,124百万円となった。オークション出品台数は同1.9%増の1,147千台、成約台数が同3.9%増の754千台、成約率は65.8%(前年同期実績64.5%)となった。同期間におけるオークション市場全体の出品台数は前年同期比2.1%減、成約台数は2.0%増となっており、同社シェアの拡大傾向が続いた。会場別の出品台数動向をみると、主力会場では名古屋会場が前年同期比6.0%増と堅調に推移したほか、低価格車専用のR-名古屋会場が同12.2%増、神戸会場が同40.0%増と2ケタ伸長となった。

手数料単価の動向をみると、1台当たり出品手数料は5,380円と前年同期比で若干低下した。手数料単価の低い大口会員の出品割合が増加したことや、岡山・静岡会場などの一部コーナーで値下げを実施したことが要因となっている。一方、成約手数料は7,941円と若干上昇した。手数料単価の低い大口会員の割合が増加したものの、東京・岡山会場など、一部のコーナーで値上げを実施した効果が出た。

また、落札手数料は11,428円と前年同期比3%近くの上昇となった。7月に手数料改定を行ったことが主因だ。具体的には、外部落札手数料を1台当たり1,000円値上げ(衛星TV11,000円→12,000円、インターネット16,000円→17,000円)したほか、従来は各会場で3,000~10,000円と個別で設定していた商談落札手数料(セリで流れた出品車の落札)も、全17会場で1台当たり10,000円に統一した。なお、外部落札比率は49.2%と前年同期から1.5ポイント低下しているが、これは従来、外部落札を行っていた輸出代行業者が、取扱台数の増加に伴い、直接会場に来場するケースが増えたことが影響しており、今後も外部落札比率については現状の水準を維持するものと同社では見ている。

この結果、手数料売上高は、出品手数料が前年同期比0.3%増の6,129百万円、成約手数料が同5.0%増の5,944百万円、落札手数料が同6.9%増の8,623百万円となり、いずれも増収となった。

なお、中古車オークション業界における同社の競争力は、引き続き強さをキープしていると言える。これは同社のオークション会場と他会場での成約率の差、また、1台当たり成約車両金額の差からも見て取れる。同社が進める「オークション会場としての質を維持しながら、出品台数シェアの拡大を図る」戦略は順調に進んでいると言えよう。

○中古自動車等買取販売事業
中古自動車等買取販売事業の売上高は前年同期比1.4%増の4,884百万円、営業利益は同75.8%増の316百万円と2期ぶりに増収増益に転じた。このうち中古自動車買取販売(ラビット)事業は、売上高が前年同期比4.6%増の3,338百万円、営業利益が同103.9%増の287百万円となった。オークション相場の上昇により1台当たりの粗利益が増加したことに加え、取扱台数が増加したことが増収増益要因となった。一方、事故現状車買取販売事業は取扱台数の減少などにより、売上高が同4.8 %減の1,546百万円、営業利益が同25.1%減の29百万円となった。

○その他の事業
その他の事業の売上高は前年同期比2.3%増の3,561百万円、営業利益は同49.3%減の211百万円となった。このうち、廃自動車等のリサイクル事業を手掛けるアビヅは、自動車部品の売上が増加したものの、鉄スクラップ相場が低調に推移したことにより、売上高が前年同期比2.1%増の2,590百万円、営業利益が同44.0%減の165百万円となった。

また、廃ゴムのリサイクル事業を手掛けるカークエスト東洋事業部の売上高は前年同期比7.3%増の636百万円、営業損失が18百万円(前年同期は41百万円の利益)となった。主力のカラー着色弾性舗装用ゴム製品が伸びて売上高は増収となったものの、原材料単価の上昇や長期在庫の処分費用を計上したことが収益の悪化要因となった。なお、同事業に関しては2015年12月に同業の(株)エンビプロ・ホールディングスに事業売却している。

輸出手続代行サービスを行うUSSロジスティクス・インターナショナル・サービスは売上高が前年同期比5.8%減の287百万円、営業利益が同29.9%減の43百万円となった。大口顧客の取扱台数が減少したほか、粗利益の高い保管料収入(落札後の車両を保管するサービス)が減少したことが収益悪化要因となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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