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【市況】13日の中国本土市場概況:上海総合指数は反落、インフラ関連株などが売られる


13日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比73.26ポイント(2.42%)安の2949.60ポイントと反落した。心理的節目の3000ポイントを割り込み、約4カ月半ぶりの安値圏に達している。上海A株指数も下落し、76.86ポイント(2.43%)安の3087.20ポイントで引けた。外貨建てB株相場もさえない。上海B株指数が3.98ポイント(1.11%)安の355.40ポイント、深センB株指数が12.78ポイント(1.08%)安の1174.13ポイントで終えた。

朝高の後に売られる流れ。人民元相場の落ち着きなどを好感して買いが先行したものの、上値は重く、売りの勢いが徐々に増した。今年に入ってからの相場が不安定だったため、投資家心理が悪化している。大株主による保有株売却の懸念なども相場の重荷だ。取引時間中に公表された12月の貿易統計は、輸出入ともに改善したものの、これを特に好感する買いはみられない。指数は引けにかけて一段安となった。

業種別では、インフラ関連株の下げが目立つ。発電設備の上海電気集団(601727/SH)が5.8%安、ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が5.6%安、直近で上げの目立っていた空運株も安い。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、金融株、不動産株、発電株も下落し、資源・素材株も売られた。

半面、上海に拠点を有する銘柄群の一角は物色される。「上海ディズニーリゾート」の正式開業日が6月16日に設定されたと伝えられたことが支援材料。ホテルチェーンの上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が2.0%高、不動産開発の上海三毛企業(600689/SH)が1.2%高と値を上げた。
【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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