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【市況】<マ-ケット日報> 2016年1月13日

 13日の市場は日経平均が7日ぶりに大幅反発。終値は前日比496円高の1万7715円だった。日経平均の上昇は今年初。立会い7日目にしてようやく白星がついた。前日の欧米の株高に加え、この日はドル・円相場が118円台まで回復したことが支えとなった。テクニカル的にもリバウンドに転じやすい状態にあったため、一気に昨日の急落分を埋めるまでに至っている。

 昨日の米国市場は中国人民銀による元買い介入を好感してダウ平均は続伸した。一時は200ドル近く上昇するなど、中国が本土外(オフショア)でも介入を行ったことを評価した。ただ、原油先物(WTI)は一時30ドルの大台を割り込むなど売り圧力は根強い。この辺りがまだダウ平均の戻りを抑える一因でもあろう。さて、ようやく米国株の上昇につれ高する展開となった東京市場。中国株・人民元の下落も一服(東証引け後に上海株は一転して2%超えの下落、3000の大台を割り込んでいる)していることで、この日は寄り付きから大引けまでほぼ一貫して買い戻しが入る久々の上げ相場となった。中国が発表した12月の貿易統計で輸出入ともに事前予想ほど減少率が大きくならなかったことも安心材料に。東証1部の騰落レシオが昨日にアベノミクス下で最低(57.8%)を記録していたこともテクニカル的な反発を促したようである。もっとも、本日の反発は売り方の買い戻しが主のようで出来高はさほど増えてはいない。予想以上に良かった米雇用統計すら掻き消してしまうほど中国不安はメインテーマとなっており、懸念払拭(アク抜け)には少し時間がかかりそうな雰囲気である。(ストック・データバンク 編集部)

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