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【特集】萩原電気 Research Memo(6):新型プリウスの売れ行きが期待以上であれば上方修正の可能性も


■2016年3月期の業績見通し

会社は2016年3月期の通期業績を、売上高が91,500百万円(前期比2.8%増)、営業利益が3,000百万円(同5.4%増)、経常利益が2,950百万円(同2.8%増)、当期純利益が1,900百万円(同3.8%増)と予想しており、期初予想を若干ではあるが上方修正した。

セグメント別の売上高は、デバイスビジネスユニット事業は75,000百万円(同2.6%増)を見込んでいる。主要顧客であるトヨタ自動車のグローバルでの生産台数は微増の見通しだが、年度末に向けて新型プリウスが発売されること、自動運転機能の実現に向けた自動車の電子化・電動化の進展による需要増が期待できることなどから、前期比で増収を見込んでいる。新型プリウスの売れ行きが期待以上であれば、現在の予想が上方修正される可能性もある。また海外売上高は顧客の現地調達がさらに進むことから、8,250百万円(前期約7,000百万円)が予想されている。

ソリューションビジネスユニット事業の売上高は16,500百万円(同3.7%増)を見込んでいる。好調な企業業績によって製造業の設備投資、研究開発投資は底堅く推移する見通しだが、特に円安を背景に産業機械、輸出関連企業からの需要は堅調に推移すると予想される。一方で安全運転やADAS(Advanced Driving Assistant System)等への投資は引続き高水準で推移すると期待され、萩原電気<7467>が得意とするFA/計測系や組込系商材の売上増を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《RT》

 提供:フィスコ

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