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2016年01月13日16時12分

【特集】ダイナムジャパンHD Research Memo(1):ローコストオペレーションの強みを活かして攻勢に出る


ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>は店舗数で第1位、貸玉収入で第2位と、日本最大級のパチンコホール運営企業だ。同社の強みと特徴は、チェーンストア理論に基づいて練り上げられてきたローコストオペレーションにあり、それは新規出店から日々の店舗運営まで徹底されている。また、顧客第一主義や情報開示、コンプライアンス経営の徹底などが評価されて業界初の株式上場を果たした。

パチンコ業界に逆風が吹き始めてしばらく時間が経つが、状況は変わっていない。むしろ、射幸性を低めるための法規制の強化策などもあって、事業環境の厳しさはさらに強まっている。しかしながら、トレンドは右肩下がりにあるとはいえ、パチンコ市場は年間参加人口1,150万人、売上高24.5兆円の巨大市場であることは厳然たる事実だ。

同社はチェーンストア理論に基づくローコストオペレーションの強みを活かして攻勢に出ている。これは淘汰が進むパチンコ業界において、将来の残存者利益を確保するための前向きな投資だ。積極投資策は2015年3月期第4四半期(2015年1月?3月)の大規模リニューアルから始まり、2016年3月期に入っても続いている。今第2四半期においては前期に引き続いての大規模リニューアル、新規出店等が実行され、第3四半期には同業他社を買収した。来期以降についても山口県でのリゾート開発などの案件が控えている。

2016年3月期第2四半期(2015年4月?9月)決算は、前年同期比減収減益決算での着地となった。営業利益の減益率は54.0%に達したが、その要因は明確で、前述した前向きな投資に伴う先行費用の増加が主たる原因だ。弊社では収入の動向に、より注意を向けて業況を見守ってきたが、四半期ベースの収入は2015年3月期第4四半期を底として回復期に入ってきていることが確認できた。売上の回復は前述の積極投資の効果であり、今後は利益においても回復が顕在化してくるものと弊社では期待している。

■Check Point・低貸玉営業はローコストオペレーションのノウハウを活かせる得意分野・同じ理論に基づくホール経営を行う夢コーポレーションを買収・潤沢な利益剰余金の裏付けによる安定配当方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
《HN》

 提供:フィスコ

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