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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ナノキャリア、OSG、富士重、オムロン

■デジタルアーツ <2326>  2,443円  +292 円 (+13.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 デジタルアーツ<2326>が急反発。同社は12日、企業・官公庁向けパスワード不要のファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」Ver.5のグローバル提供を開始したと発表。さらなる海外展開などが期待されているようだ。ファイナルコードはユーザーインターフェースを日・英2カ国語の表示言語から選択でき、現在24カ国で利用実績がある。

■東映アニメーション <4816>  5,580円  +585 円 (+11.7%)  11:30現在
 東映アニメーション<4816>が急伸。大和証券は12日、同社株の投資判断を新規で「2(アウトパフォーム)」とした目標株価は7000円に設定した。アニメーション制作のトップ企業で「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」などロングセラーコンテンツを持つことが強み。今後の注目点として「中国を中心とした海外事業の拡大」「映画公開される人気コンテンツの国内版権収入の増加」を指摘。海外事業では、中国動画配信サイトへの配信権販売を注目ポイントに挙げているほか、国内事業では16年度はONE PIECEの映画公開が予定されており堅調な推移が想定されている。同証券では16年3月期の連結営業利益を前期比83%増の73億1000万円と会社予想(68億円)を上回る増額修正を予想、17年3月期は82億5000万円と連続増益を見込んでいる。

■コーナン商事 <7516>  1,741円  +157 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 コーナン商事<7516>が急反発。12日の取引終了後、16年2月期の単独業績見通しについて、売上高を従来予想の3009億4000万円から3017億5000万円(前期比2.7%増)へ、営業利益を120億3000万円から129億円(同9.0%増)へ上方修正したことが好感されている。7~10月に季節商品の好調があり売上高を押し上げたことに加えて、経費抑制効果が寄与したとしている。ただ、収益性が低下している店舗について、減損損失を計上したことから、純利益は58億円から54億円(同2.6%減)へ下方修正した。同時に発表した第3四半期累計(15年3~11月)決算は、売上高2293億6800万円(前年同期比3.1%増)、営業利益116億7300万円(同14.2%増)、純利益50億1800万円(同横ばい)だった。

■ナノキャリア <4571>  1,042円  +72 円 (+7.4%)  11:30現在
 12日、ナノキャリア <4571> [東証M]が、同社が最重要な新薬候補とするナノ粒子型抗がん剤「NC-6004ナノプラチン」に関する特許を国内で取得したと発表したことが買い材料。同特許は「NC-6004」と膵臓がん治療薬「ゲムシタビン」の相乗的な抗がん効果を対象にしたもの。共同開発パートナーであるOPE社の活動拠点である台湾、欧米に続く特許取得となる。同時に、細胞内のpH変化に応答して薬物を効果的に放出する機能を備えた「pH応答性ミセル製剤」に関する特許をインドで取得したと発表。日米欧および中国なども含めた世界の主要マーケット国での権利化に成功した。発表を受けて、知的財産権の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■OSG <6136>  2,170円  +123 円 (+6.0%)  11:30現在
 12日、OSG <6136> が決算を発表。15年11月期の連結経常利益は前の期比22.4%増の215億円に伸びて着地。続く16年11月期も前期比6.9%増の230億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は欧米の自動車や航空機向けに超硬エンドミルなどの精密切削工具が伸び、4.5%の増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の50円に増配する方針としたことも支援材料。前日終値ベースの配当利回りが2.44%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

■富士重工業 <7270>  4,609円  +250 円 (+5.7%)  11:30現在
 富士重工業<7270>が急反発。同社は12日、スバルの販売主要国である米国、カナダ、豪州の2015年暦年小売販売において、過去最高を達成したことを発表した。米国では前年比13.4%増の58万2675台で、7年連続で過去最高を更新するとともに、8年連続で前年実績を上回っている。

■オムロン <6645>  3,780円  +190 円 (+5.3%)  11:30現在
 オムロン<6645>が反発。同社は12日、世界最高クラスの精度で±5センチメートルの高低差における気圧の変化を正確に検知する「絶対圧センサー」を開発し、量産を開始したことを発表した。量産を開始する「絶対圧センサー」を、スマートフォンやタブレットPC、フィットネス・健康管理向けウェアラブル端末、活動量計などに搭載することで、立つ、座る、寝る、倒れるなどの人の動作や、階段などの昇降を高精度に判別するアプリケーションを実現できる。この「絶対圧センサー」を13日から15日まで、東京ビッグサイトで開催される「第2回ウェアラブルEXPO」に出展する。

■日経レバ <1570>  13,010円  +630 円 (+5.1%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大きく買いを集め7日ぶり急反発。前日は昨年9月30日以来の安値圏に売り込まれたが、きょうは欧米株高を受けた日経平均の戻り足をそのまま反映、日経平均株価の2倍の値動きが想定されるETFの特性を発揮している。ここ個人投資家の資金を呼び込み、売買高も再び増加傾向にある。

■電通 <4324>  6,430円  +300 円 (+4.9%)  11:30現在
 電通<4324>が反発。同社は12日、海外本社の「電通イージス・ネットワーク」を通じて、ブラジルのオンライン・オーディエンスデータ会社「ナベッグ社」を買収することを発表した。ナベッグ社は、オンライン・オーディエンスデータを提供するデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)を管理・運営しており、媒体社や有力サイトとの強固な協力関係をもとに、毎月100億件を超えるオーディエンスデータの蓄積・分析を行っている。今回の買収により、中南米最大の広告市場であるブラジルにおけるデジタルサービスの強化・拡充を図る。

■ガリバー <7599>  1,160円  +54 円 (+4.9%)  11:30現在
 ガリバーインターナショナル<7599>が反発。12日引け後、2016年2月期第3四半期累計(15年3~11月)の連結決算を発表した。売上高は1520億8200万円(前年同期比29.3%増)、営業利益は65億9900万円(同42.6%増)で着地した。据え置かれた通期の連結営業利益は前期比54%増の82億円の見通しで、進捗率は80.5%に達しており、今日は業績の上振れ期待も台頭しているようだ。全直営店の小売台数は、展示販売店舗の小売台数が引き続き堅調に推移していることから、5万2426台と前年同期比33.4%増加した。販売費及び一般管理費は、主に展示販売店舗の増加に伴う店舗運営費用が増加した。

■サカタのタネ <1377>  2,698円  +109 円 (+4.2%)  11:30現在
 サカタのタネ<1377>が反発。同社は12日取引終了後、16年5月期第2四半期累計(2015年6月~11月)の連結決算を発表。売上高は278億7900万円(前年同期比6.0%増)と増収を確保し、営業利益は49億9300万円(同54.5%増)と大幅増益を達成した。中国向け人参種子など海外で利益率の高い野菜種子の販売が好調に売り上げを伸ばし、全体業績を牽引した。これを好感する買いが集まっている。業績予想は従来見通しを据え置いたが、通期営業利益60億円(同25.5%増)予想に対する第2四半期時点の進捗率は83%に達している。

■日本航空 <9201>  4,203円  +163 円 (+4.0%)  11:30現在
 JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>が反発。原油市況の下落が続いており、前日のWTI原油先物価格は一時1バレル=30ドル台を割り込むなど約12年ぶりの安値を更新、原燃料コスト低下による利益押し上げ効果が期待されている。前日の株価は原油安が買いに反映されなかったが、きょうは全体相場がリスクオフの巻き戻しに転じていることもあって、リバウンド狙いの資金を引き寄せている。

■レイ <4317>  366円  +80 円 (+28.0%) ストップ高   11:30現在
 12日、レイ <4317> [JQ] が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比58.3%増の5億8400万円に拡大して着地したことが買い材料。積極的な設備投資が奏功し、利益率の高い映像機器レンタルの受注が伸びたことが寄与。広告ソリューション事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。通期計画の5億5000万円を既に6.2%上回っており、通期上振れを期待する買いが向かった。株価は80円ストップ高の366円買い気配。

■アークン <3927>  4,690円  -1,000 円 (-17.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 アークン<3927>がウリ気配スタート。12日の取引終了後、不正アクセスにより顧客企業の情報が窃取された可能性があると発表しており、これを嫌気した売りが先行している。社外のiDC(インターネットデータセンター)に設置しているバックアップサーバが不正アクセスされ、3859社分の情報が窃取された可能性があるという。また、要求額の金銭を支払わなければ顧客情報を公開すると脅迫する封書を受け取ったとしており、現在、警察および外部の専門機関の協力を得て、事実関係の調査と再発防止に向けた対応を行っているという。

●ストップ高銘柄
 SJI <2315>  91円  +30 円 (+49.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 レイ <4317>  366円  +80 円 (+28.0%) ストップ高   11:30現在
 日本色材工業研究所 <4920>  377円  +80 円 (+26.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ALBERT <3906>  1,634円  +300 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 ジェイホールディングス <2721>  485円  +80 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 アークン <3927>  4,690円  -1,000 円 (-17.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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