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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~シカゴさや寄せ後はこう着も、中国政策期待で一段高を期待


13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:シカゴさや寄せ後はこう着も、中国政策期待で一段高を期待
■外資系証券の注文動向:差し引き630万株の売り越し
■前場の注目材料:インフルエンザ、まもなく流行入りの可能性


■シカゴさや寄せ後はこう着も、中国政策期待で一段高を期待

13日の日本株市場は買い先行の展開になろう。12日の中国・上海指数は一時3000を割り込む場面もみられたが、その後はプラスに転じるなど下げ止まりの兆しがみえたことや、米国市場では原油先物価格が一時30ドルを割り込んだが、その後落ち着きからNYダウが上昇に転じたことが買い安心感につながる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比300円高の17390円と大幅に上昇しており、日経平均はこれにさや寄せする格好からの、ギャップ・アップから始まろう。

原油先物価格については底入れが見極めづらいところではあるが、節目の30ドルを割ったことで、いったんは買い戻しが意識されやすい。資源関連についても、再編機運なども高まりやすく、ショートカバーを誘いやすいだろう。米株高の流れを受けて、先物主導によるインデックス買いが日経平均を押し上げるほか、円相場が1ドル117円70銭辺りと、前日からやや円安に振れていることもあり、自動車やハイテクなどへの資金流入も意識されやすい。

また、買い一巡後は中国の動向を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。ただ、中国国務院が金融担当部門の格上げに向けて作業部会を設置したと、事情関係者の話として各メディアが報じている。中国指導者らは市場監督への投資家の信頼回復を目指していると伝えており、好材料視される可能性がありそうだ。

そのため、買い一巡後にこう着をみせたとしても、中国市場が強い動きをみせてくるようだと、一段高が意識されてくる。年初から下落基調が続いていることから相当積み上がっているショートポジションのカバーに向かわせることになりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き630万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1780万株、買い1150万株、差し引き630万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

1月5日(火):450万株の買い越し
1月6日(水):400万株の売り越し
1月7日(木):10万株の売り越し
1月8日(金):510万株の売り越し
1月12日(月):20万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油一時30ドル割れ(30.44、-0.97)、NYダウ(16516.22、+117.65)
・インフルエンザ、まもなく流行入りの可能性
・ウェアラブルEXPO(東京ビッグサイト、15日まで)
・三菱重工<7011>建造中大型客船で火災、損失拡大の恐れも


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50  12月日銀マネーストック

<海外>
・11:00 オバマ米大統領一般教書演説
・11:00 中・12月貿易収支(予想:+3388億元、11月:+3431億元)
・11:00 中・12月輸出(前年比予想:-8.0%、11月:-6.8%)
・11:00 中・12月輸入(前年比予想:-11.0%、11月:-8.7%)

《SY》

 提供:フィスコ

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