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2016年01月12日17時22分

【為替】欧米為替見通し:オフショア人民元の上げ渋りを意識、弱気な市場心理は回復せず


今日の欧米外為市場では、オフショア人民元の上げ渋りが意識されそうだ。中国の金融当局は、市場で広がっている国内経済への減速懸念を払拭しようとドル売り・元買い介入を継続する見通しだが、短期金利の上昇が嫌気され、元売りフローに押されやすい。中国政府による経済対策も期待できないことから弱気な投資家心理は回復せず、主要通貨売り・円買いの流れとなろう。

12日のアジア取引時間帯では、オフショア人民元は昼を挟み、対ドルで6.6050元付近から一時6.5662元まで上昇する場面がみられた。過度な人民元安の回避を狙った中国の金融当局によるドル売り・元買い介入と観測された。これによりいったんはドル安・元高に振れたものの、人民元翌日物金利が急上昇したことが嫌気され、人民元はこの後6.6055元付近まで急激に値を戻す展開となった。これについて、邦銀のある外為ディーラーは「為替介入の効果はあったとしても、他の市場に悪影響がみられれば元の上昇を押し戻す材料になりやすい」と指摘。

年明け以降の市場の混乱で投資家心理は弱まっていることから、中国政府による大規模な景気刺激策が求められている。しかし、地元メディアによると、中国の李克強首相は「強力な刺激策や水浸し方式の投資によって政府が内需拡大を図ることはもうない」と述べた。このため、先のディーラーは「市場のテコ入れ策としては、預金準備率の引き下げぐらいしか期待できない」との見方を示す。中国経済への減速懸念が一段と広がるなか、原油価格の下落が追い討ちをかけていることもあり、リスク回避の動きから主要通貨が対円で売られる展開を予想する。

【今日の欧米市場の予定】

・18:30 英・11月鉱工業生産(前月比予想:0.0%、10月:+0.1%)
・18:30 英・11月製造業生産(前月比予想:+0.1%、10月:-0.4%)
・19:30 フィッシャー米FRB副議長講演(パリ、金融政策など)
・20:00 南ア・11月製造業生産(前年比予想:-0.3%、10月:-2.1%)
・24:00 米・11月JOLT求人件数(予想:545.0万件、10月:538.3万件)
・03:00 米財務省3年債入札(240億ドル)
・05:15 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演(経済見通し)

《SY》

 提供:フィスコ

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