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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 17,000円~17,500円。 

 米ダウ平均は、8日の取引で雇用統計の結果が予想以上でありながら、中国市場の先行き懸念から大幅安となった反動により、週明けの取引では買戻しの動きから小幅反発。シカゴの日経平均先物も、前日比ではプラス圏に浮上しての大引けとなっているが、週末の下落幅が上回り、大証の終値に比べ(日中比)300円以上安い価格で取引を終えていることから、東京市場の朝方は売り先行から、大幅下落での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、中国株式市場の動向が引き続き警戒される中、11日の取引で上海総合株価指数が5.33%も下落していることや、原油価格が12年ぶりの安値まで売られていることから、マーケットは総じて軟調な展開が想定される。
 ただ、年明けから日経平均の下落幅が1,300円を超えるなど、短期的な割安感も出ているだけに、本日の中国株に反転する局面があれば、積み上がったショートポジションの買戻しからプラス圏浮上も十分期待出来そうだ。

 テクニカル的には、目先の下値支持で前回のチャイナショックによる安値(16,901円)を支えた、週足による一目均衡表雲の下限(17,740円)を、下回っての寄付きが確実であることから、週末までにこの価格を上回らないと、ローソク足の実体で下抜くネガティブな変化となり、アベノミクス相場自体の終焉も覚悟しなければいけないだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、これまで東証1部から避難してきたリスクマネーの受け皿として、日経平均と比べてもかなり底堅く推移してきたが、下値支持線の75日移動平均線(2,587ポイント前後)を割り込んでくるようだと調整色が強まり、2,500ポイント近くまでの下落も視野に入ってきそうだ。マザーズ指数は、75日移動平均線(828ポイント前後)が下値支持線として意識されての取引となりそうである。

 本日の予想レンジ 17,000円~17,500円。(ストック・データバンク 編集部)

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