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【経済】中国:元相場安定に向け当局が各種措置、国有銀行通じた介入など


人民元の急落を防ぐため、中国当局が各種の対策を講じている。まず、国有銀行を通じた外国為替市場での介入。中国本土で取引されているオンショア人民元(CNY)が1米ドル=6.59人民元に近づいた局面では、国内銀行による大規模な人民元買い・米ドル売りが行われているもようだ。これは、「市中銀行を通じた当局の為替介入」とみられている。
また外電によると、(地方政府の)外貨管理局の一部が管轄の銀行に対し、1月の外貨売り規模を抑制するよう窓口指導したという。
このほか、中国人民銀行(中央銀行)は人民元の安定を強調。7~8日にかけて実施した人民銀行工作会議では、今年の10大課題のなかに、◎各種の金融政策手段を組み合わせて機動的に運用し、銀行システムの流動性を適度に潤沢に維持する、◎市場需給に基づいた為替レート形成メカニズムをさらに整備し、人民元の合理的で均衡な水準の基本的な安定を維持する??といった内容が盛り込まれ、流動性や相場の安定を目指す方針が確認された。
さらに人民銀は先週、公式ウェブサイト上で、「投機筋の勢力に直面しているが、人民銀は合理的で均衡のとれた人民元レートの安定を維持する能力がある」、「対米ドルレートの変化は、その他の主要通貨の変化の方向、変動幅に基本的に合致する」との見解を示している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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