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【市況】8日の米国市場ダイジェスト:ダウは167ドル安、雇用統計好感も軟調な原油相場を嫌気


■NY株式:ダウは167ドル安、雇用統計好感も軟調な原油相場を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :16346.45  終値 :4643.63
前日比:-167.65    前日比:-45.80
始値 :16519.17  始値 :4722.02
高値 :16651.89  高値 :4742.57
安値 :16314.57  安値 :4637.85

8日の米国株式相場は下落。ダウ平均は167.65ドル安の16346.45、ナスダックは45.80ポイント安の4643.63で取引を終了した。12月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る29万2千人増、失業率は前月と同じ5.0%となるなど堅調な労働市場が示されたことで買いが先行。中国証券監督管理委員会が証券取引の一時停止制度の運用を停止したことで中国株が反発したことも好感された。しかしながら、原油先物価格が再び1バレル33ドルを一時割り込むなど、軟調な原油相場嫌気され、引けにかけて下落する展開となった。セクター別ではメディアを除いて全面安となり、耐久消費財・アパレルや銀行の下落が目立った。

アパレルのギャップ(GPS)は12月売上高が減少し、大幅下落。非鉄金属大手アルコア(AA)はインディアナ州の製錬所を閉鎖するほか、テキサス州のアルミナ生産を削減することが報じられ、軟調推移。化粧品のエイボン・プロダクツ(AVP)は技術職の人員削減策を明らかにし、売られた。一方で、運送会社のフェデックス(FDX)はオランダの同業TNTエクスプレスの買収に対する欧州当局の承認を受け上昇。

ダウは年初来6%の下落となり、年始5日間で過去最大の下落率となった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は117円27銭、良好な米雇用統計も世界経済への懸念払拭できず

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、118円83銭まで上昇後、117円21銭へ下落し117円27銭で引けた。米12月雇用統計の良好な結果が米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの軌道を確認しいったんドル買いが強まった。しかし、その後発表された米国の11月卸売在庫・卸売売上高が一部景気後退時の水準を示すなど、予想を大幅に下回ったため、米国経済への懸念が強まり、利回りの低下に伴うドル売りが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.0803ドルへ下落後、1.0934ドルへ上昇し1.0926ドルで引けた。ユーロ・円は、128円64銭から128円09銭へ下落。株安に連れてリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.4591ドルから1.4507ドルへ下落。ドル・スイスは、1.0051フランへ上昇後、0.9932フランへ下落した。


■NY原油:続落で33.16ドル、引き続き供給過剰感からの売り勝る

NY原油は続落(NYMEX原油2月限終値:33.16↓0.11)。32.64ドルまで下落した後、一時33.74ドルまで上昇した。引き続き世界の供給過剰感を背景にした原油の売りが優勢になったもよう。

そうしたなか、中国の株式市場の混乱や人民元安がいったん治まり、米国の雇用者数も大幅に増加して、需要への懸念が後退したこと。また、米ベーカー・ヒューズ社が発表した国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が前週比20基減の516基となり、3週連続かつ大幅な減少となったことで、原油の買い戻しが一時強まった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.19ドル -0.310ドル(-2.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 28.38ドル -0.600ドル(-2.07%)
ゴールドマン・サックス(GS)163.92ドル -0.840ドル(-0.51%)
インテル(INTC)      31.51ドル -0.330ドル(-1.04%)
アップル(AAPL)      96.96ドル +0.510ドル(+0.53%)
アルファベット(GOOG)   730.91ドル -10.09ドル(-1.36%)
フェイスブック(FB)    97.33ドル -0.590ドル(-0.60%)
キャタピラー(CAT)     63.28ドル -0.660ドル(-1.03%)
アルコア(AA)       8.07ドル -0.205ドル(-2.48%)
ウォルマート(WMT)     63.52ドル -1.490ドル(-2.29%)
スプリント(S)       3.41ドル +0.055ドル(+1.64%)

《NO》

 提供:フィスコ

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