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【市況】NY株式:ダウは167ドル安、雇用統計好感も軟調な原油相場を嫌気


8日の米国株式相場は下落。ダウ平均は167.65ドル安の16346.45、ナスダックは45.80ポイント安の4643.63で取引を終了した。12月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る29万2千人増、失業率は前月と同じ5.0%となるなど堅調な労働市場が示されたことで買いが先行。中国証券監督管理委員会が証券取引の一時停止制度の運用を停止したことで中国株が反発したことも好感された。しかしながら、原油先物価格が再び1バレル33ドルを一時割り込むなど、軟調な原油相場嫌気され、引けにかけて下落する展開となった。セクター別ではメディアを除いて全面安となり、耐久消費財・アパレルや銀行の下落が目立った。

アパレルのギャップ(GPS)は12月売上高が減少し、大幅下落。非鉄金属大手アルコア(AA)はインディアナ州の製錬所を閉鎖するほか、テキサス州のアルミナ生産を削減することが報じられ、軟調推移。化粧品のエイボン・プロダクツ(AVP)は技術職の人員削減策を明らかにし、売られた。一方で、運送会社のフェデックス(FDX)はオランダの同業TNTエクスプレスの買収に対する欧州当局の承認を受け上昇。

ダウは年初来6%の下落となり、年始5日間で過去最大の下落率となった。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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