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【特集】日本アジア投資 Research Memo(5):キャピタルゲイン、インカムゲイン、ファンド運営報酬が収益源


■企業特長

(1)収益モデル

日本アジア投資<8518>の収益源は、大きく実現キャピタルゲインとインカムゲイン、ファンドの運営報酬に分類される。そのうち実現キャピタルゲインについては、投資額を上回る金額で回収(売却)することによって得られるものである。したがって、キャピタルゲインの拡大のためには、成長性のある企業への投資残高を増やすことや投資先に対する成長支援に加えて、スムーズな売却が不可欠となる。なお、売却の手段には、IPO(新規上場)企業や上場済み企業の株式を株式市場で売却するほか、トレードセール(相対取引)などがある。投資先は経営基盤の未熟なベンチャー企業であることから経済情勢の影響を受けやすいうえに、スムーズな売却のためにはIPO環境を含めた株式市場の動向に大きく左右されるため、ハイリスク・ハイリターン型の収益と言える。

一方、インカムゲインについては、投資先からの配当収入のほか、出資しているファンドの持分利益などによるものである。したがって、キャッシュフロー(利益)が安定して増加している企業(事業)に対する投資残高を積み上げることが安定的な収益の拡大につながり、ミドルリスク・ミドルリターン型の収益と言える。同社が新たに参入したメガソーラー事業投資に関する収益もこのタイプに属している。

ファンドの運営報酬は、管理報酬と成功報酬によって構成されており、管理報酬はファンドの運用残高に連動するが、成功報酬は運用成果(パフォーマンス)に応じて増減するものである。管理報酬が収益の下支えとなっていることから、こちらもミドルリスク・ミドルリターン型の収益と言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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