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【経済】住友商事が国際コンテナ子会社に出資、新興国でトレーラー販売拡大


住友商<8053>は8日、トレーラーメーカー世界最大手の中集車両(集団)公司に12億円を出資すると発表した。中国や東南アジア、中東、アフリカなどの新興国で、セミトレーラーをはじめとする架装車両の販売拡大に取り組む。また両社は今後、架装車両の販売事業だけでなく、さまざまな分野での協業の可能性を検討していく方針。
住友商事が出資する中集車両(集団)公司は、世界最大コンテナメーカー中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)の傘下企業。中国、米国、欧州、オーストラリアなどで、架装車両の製造・販売を手がける。うちセミトレーラーの販売台数は、2015年に12万台以上に達し、世界シェア10%を占める見通しだ。
住友商事にとって、中国国際コンテナは1990年代からのビジネスパートナー。住友商事は同社の製品を日本向けに輸入・販売する一方、鋼材などの素材を同社へ販売・供給してきた。今回の中集車両(集団)公司への出資は、こうした25年にわたる相互取引によって構築された強固な信頼関係に基づく。また、傘下にエネルギー事業や海洋構造物事業などの子会社を抱える中国国際コンテナとの関係を強化することで、住友商事内の各組織を横断したシナジーが期待されるという。
中国国際コンテナのコンテナ製造数は96年以来、世界首位の座を維持(シェアは約5割)。国内外の約40拠点でドライコンテナ、冷蔵・冷凍コンテナ、特殊コンテナ、運搬用車両、空港地上設備を生産する。セミトレーラーを主力に、コンテナ運搬車の生産も世界最大規模に成長した(米国シェアは5割超)。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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