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【市況】7日の米国市場ダイジェスト:ダウは392ドル安、人民元安や軟調な原油相場を嫌気


■NY株式:ダウは392ドル安、人民元安や軟調な原油相場を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :16514.10  終値 :4689.43
前日比:-392.41   前日比:-146.34
始値 :16888.36  始値 :4736.40
高値 :16888.36  高値 :4788.02
安値 :16463.63  安値 :4688.17

7日の米国株式相場は下落。ダウ平均は392.41ドル安の16514.10、ナスダックは146.34ポイント安の4689.43で取引を終了した。中国経済への懸念が強まる中、人民元安の進行を受けてアジア、欧州株が全面安となり、米国株も売りが先行。原油相場に下げ止まりの兆しが見えないことも嫌気され、終日軟調推移となった。ダウは一時440ドルを超す下落となった。セクター別では全面安となり、特に自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器の下落が目立った。

住宅建設のKBホーム(KBH)は、決算内容が嫌気され大幅下落。携帯端末のアップル(AAPL)はiPhoneの需要減退懸念からアナリストの目標株価引き下げが相次いでおり、14年10月以降初めて100ドルを下回った。検索サイトのヤフー(YHOO)は約10%の人員削減を計画していることが明らかとなり、軟調推移。一方で、小売のメーシーズ(M)は人員削減やコスト削減策が好感され、上昇した。

ダウとナスダック総合指数は史上最高値をつけた昨年5月、7月からそれぞれ約10%の下落となった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は117円65銭、中国混乱を嫌いリスクオフ&ドル続落

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、118円28銭まで上昇後、117円45銭へ下落して117円65銭で引けた。「中国当局が株式市場のサーキットブレーカー規制を停止」との報道で、いったんリスク警戒感が後退した。しかし、その後、「アドバイザーは中国人民銀行に人民元をさらに10-15%引き下げるよう圧力をかけている」との報道を受けて、リスク回避の動きが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.0826ドルから1.0940ドルへ上昇し1.0929ドルで引けた。中国の混乱で米国経済の成長が抑制され、利上げペースがさらに鈍化するとの見通しに、ドル売りが優勢となった。ユーロ・円は、127円69銭から128円57銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4556ドルから1.4624ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0036フランから0.9923フランへ下落した。


■NY原油:続落で33.27ドル、世界の供給過剰感、中国の需要後退懸念で売り継続

NY原油は続落(NYMEX原油2月限終値:33.27↓0.70)。32.82ドルを安値に、いったん34.26ドルまで上昇した。世界的な供給過剰感が強い一方、中国の株式市場混乱、人民元安で需要後退も懸念される状況に、原油の売りが継続。時間外取引で一時32.10ドルまで下落した流れで取引が始まった。

まもなく中国がサーキットブレーカー制度の停止を発表、欧米株がいったん下げ止まり、下落幅を縮小する動きにつれて、原油の買い戻しが優勢になった。一時上昇に転じたが、その後、米株が一段安になったこともあり(人民元切り下げ観測)、原油の売りが再燃した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.52ドル -0.580ドル(-3.51%)
モルガン・スタンレー(MS) 28.97ドル -1.530ドル(-5.02%)
ゴールドマン・サックス(GS)164.76ドル -5.080ドル(-2.99%)
インテル(INTC)      31.84ドル -1.240ドル(-3.75%)
アップル(AAPL)      96.45ドル -4.250ドル(-4.22%)
アルファベット(GOOG)   726.39ドル -17.23ドル(-2.32%)
フェイスブック(FB)    97.92ドル -5.050ドル(-4.90%)
キャタピラー(CAT)     63.94ドル -2.280ドル(-3.47%)
アルコア(AA)       8.27ドル -0.330ドル(-3.84%)
ウォルマート(WMT)     65.01ドル +1.460ドル(+2.30%)
スプリント(S)       3.36ドル -0.235ドル(-6.55%)

《NO》

 提供:フィスコ

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