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【特集】ステップ Research Memo(9):学童保育事業への取り組みを新たに開始


■今後の見通し

(2)学童保育事業について

ステップ<9795>は新たな取り組みとして学童保育事業を開始する。待機児童問題が深刻化するなかで同社も時代の要請に応えていく。当面は1スクールで小学校1年生(定員30名)、2年生(同25名)からスタートし、2年目には3年生、3年目には4年生まで対象範囲を広げていく予定となっている。児童を預かる時間は学校終了時から19時(20時まで延長可)までとし、曜日ごとに同社が今まで蓄積してきた指導ノウハウを活かしたオリジナルのカリキュラム(科学、ことば、英会話、算数、幅広教養等)を用意している。

メインのスタッフについては新たな補充は予定しておらず、現有の社内スタッフから専任スタッフを配置するほか、オリジナルカリキュラムでは、小中学部の教師が掛け持ちで担当していく予定となっている。英語カリキュラムではネイティブ講師も担当する。同社が得意とする知的好奇心を高めるようなカリキュラムとなるようで、料金についても標準的な価格よりも若干割安な設定となっている。さらに、(株)ダンロップスポーツウェルネスの協力を得て、スイミングやジュニアダンスなど特定のプログラムについては「STEPキッズ」生特別料金で同スポーツクラブ藤沢店を利用できる予定となっているなど、学童保育を希望する世帯にとっては極めて魅力的なサービスとなっている。

最初の2~3年は運営ノウハウを確立するため、1校のみでの運営となるが、その後はスクール数も拡大していく予定となっている。このため、当面は業績に与える影響はほとんどないが、中長期的には新たな収益源になるものとして期待される。従来は、小学校5年生から高校3年生までの生徒を対象に、年間4~5校のペースでスクール数を拡大しながら、年率5%程度の増収増益を継続していくビジネスモデルであったが、対象年齢層が小学校1~4年生まで広がることで期待成長率も若干高まるものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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