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【特集】ステップ Research Memo(8):2016年9月期は増収増益、下期の伸びはやや保守的


■今後の見通し

(1) 2016年9月期の業績見通し

ステップ<9795>の2016年9月期の業績は売上高が前期比5.6%増の10,142百万円、営業利益が同4.4%増の2,404百万円、経常利益が同5.0%増の2,449百万円、当期純利益が同7.5%増の1,600百万円と増収増益を見込んでいる。

新規開校予定スクールは小中学部の「STEP」3スクール(宮崎台、綱島、上大岡)と、新規事業となる学童保育「STEP キッズ」(藤沢)1校の合計4校となり、それぞれ2016年春に開校する。また、期中平均生徒数の伸びは前期比5%増を見込んでいる。2015年10月時点の生徒数伸び率が7.8%増となっていることから、第2四半期累計売上高については前年同期比7.3%増と高めの伸びで推移するが、今期は新規開校数が実質3校と例年(4~5校)よりも少ないため、下期の伸びはやや保守的にみている。ちなみに、直近5年間の売上平均成長率は5.4%、期中平均生徒数の伸びは4.9%となっている。

生徒数拡大に向けた取り組みとしては、志望校への合格実績を積み上げることが最大の近道となる。小中学部では県内公立トップ校での合格実績、高校部では難関大学での合格実績となる。

主力の小中学部においては、2015年度より「STEP」各スクールのトップ校を目指す中3生を対象として、入試対策の比重を高めたクラスをスタートさせた。従来、「STEP」生については学校での成績(内申書)を上げることも視野に入れて、定期テスト対策授業などを充実させてきたが、2013年春から導入された公立高校の新入試制度では、トップ校を中心に倍率の高い進学校、人気校において学力検査(入試テスト)での得点力を向上させる方が合格率もアップしやすいという分析結果が出たためだ。こうした取り組みが、2016年春の合格実績にどう反映されるか注目されよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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