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2016年01月07日16時59分

【特集】ステップ Research Memo(6):2015年9月期は増収増益で過去最高業績を更新


■決算動向

(1) 2015年9月期業績

10月30日付で発表されたステップ<9795>の2015年9月期の業績は、売上高が前期比5.5%増の9,606百万円、営業利益が同4.8%増の2,303百万円、経常利益が同5.0%増の2,331百万円、当期純利益が同9.7%増の1,487百万円と、過去最高業績を連続で更新した。また、期初会社計画に対しても売上高、利益ともに若干上回る格好で着地している。

売上高の内訳を見ると、小中学部が前期比5.8%増の7,970百万円、高校部が同4.2%増の1,635百万円となった。期中の平均生徒数は全体で前期比6.7%増となり、小中学部が同5.7%増、高校部が同12.4%増と高校部の伸びが目立った。にもかかわらず、高校部の増収率が低かったのは、学年別生徒数で授業料の低い高校1年生が大きく伸びたことが要因と考えられる。高校生の場合、1年生と3年生で平均授業料は2.5倍の開きがあるため、生徒数の構成変化によって売上高も影響を受けやすくなっている。

費用面を見ると、売上原価率は前期比0.2ポイント上昇した。人件費率が48.6%から48.9%と0.3ポイント上昇したことが主因となっている。これはスクール数の拡大に対応するため、正社員の教師、チューターを前期末比31名増の632名と増員したことが要因となっている。また、2015年春の入会生徒数が好調だったことで、新年度用教材費も増加している。一方、販管費は人件費や広告宣伝費などを中心に若干増に抑え、販管費率で前期比0.1ポイント低下した。この結果、営業利益率は前期比0.1ポイント低下の24.0%とほぼ前期並みの水準となった。

ただ、2015年9月期は7月に小中学部で新スクール(市ヶ尾スクール)を開校するなど前期よりも1校多い6校の新規開校を行っており、開校に伴う初期費用増なども考慮すれば、順調に推移したと言えよう。当期の設備投資額は1,089百万円を実施しており、主な内訳は当期分の新規開校費用で143百万円、当期移転建物建築費用及び土地取得費用で432百万円、既存スクール改修工事費用で51百万円、2016年9月期以降移転用土地取得及び建物建築費用(一部)で411百万円、2016年9月期開校及び移転スクール費用で26百万円となっている。

なお、2015年9月期に開校した6つのスクールはいずれも順調に生徒数を獲得している。特に、東急田園都市線で学習塾激戦区と言われるたまプラーザや市が尾、江田などで順調に生徒数を獲得できていることは、前向きに評価されよう。また、高校部の新設校(戸塚、センター南)はいずれも、小中学部を開校している自社ビル内での新設となっており、小中学部の卒業生が継続して高校部でも通塾する流れができ、いずれも当初予定を上回る生徒数でスタートするなど順調に推移している。

また、当期に生徒数が増加した要因として、新規開校の効果だけでなく、既存校でも生徒数が拡大していることも見逃せない。小中学部の生徒数を開校経過年次で分けて見ると、開校から10年以上経過した82校で前年同期比2.5%増、5年以上10年未満の13校で同14.5%増といずれも伸びており、STEPの人気の高さがうかがえる。2015年10月末時点で少なくとも1学年で定員達成のため募集を打ち切っているスクールは小中学部で36スクールと全体の31%に達しているが、これらも難関進学校への高い合格実績と学習指導力の高さが評価されたものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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