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2016年01月07日16時24分

【特集】コニシ Research Memo(6):各事業とも堅調で2016年3月期は増収増益を見込む


■業績動向

(2) 2016年3月期の業績見通し

○損益状況

コニシ<4956>の2016年3月期の業績は、売上高121,000百万円(前期比4.5%増)、営業利益5,970百万円(同12.4%増)、経常利益6,040百万円(同10.5%増)、当期純利益3,800百万円(同24.8%増)が予想されている。

セグメント別では、ボンド事業の売上高は58,600百万円(同4.2%増)、営業利益は4,850百万円(同12.7%増)、化成品事業の売上高は51,800百万円(同5.4%増)、営業利益は530百万円(同38.2%増)、その他事業の売上高は10,600百万円(同2.0%増)、営業利益は600百万円(同2.8%減)と予想しており、これらの予想は期初予想と変わっていない。

各事業では以下のような施策を実行していく計画だ。

▼ボンド事業
(住関連市場での新顧客開拓)
矢沢化学工業とのタイアップをさらに強化する。コニシの販売ルートを利用すると同時に、コニシブランドでの製品供給も開始する。これによって西日本地区でのシェアアップを図ると同時にハウスメーカーへの導入も積極的に進める。また外壁タイル用接着剤でも、高耐候性タイプを市場投入することで販売を伸ばす方針だ。

(社会インフラ・ストック市場でのシェア拡大)
橋梁はく落防止工法を拡販する。特に西日本、中日本で発注が増加しているので、これを確実に取り込んでいく。またシーリング材においても、好調に推移している東京・大阪地区だけでなく地方都市での販売を強化する。これによって、2011年には21.2%であった市場シェアを2015年には26.9%まで伸ばし、近い将来には30%超の業界トップを目指す計画だ。

(一般家庭用市場での新規顧客開拓)
積極的な販促活動を展開する。まず第1弾として手芸用接着剤「ボンド 裁ほう上手」のテレビCMを開始し、200百万円の売上高を目指す。また、一部の商品を今までの通常の販売ルート(ホームセンタールートなど)だけでなく、「100円均一ショップ」へも展開し、同ルートでの売上高300百万円(3年前177百万円)を計画している。

▼化成品事業
構造改革を進める。まずボンド事業の販売先・ユーザー・仕入先を中心に新規商材、新規顧客の開拓を進める。次に組織活性化のために営業コンサルタントを活用した事業意識改革を実施していく。

○設備投資計画
同社の過去数年の設備投資額は2,000百万円前後で推移していたが、前期(2015年3月期)は3,649百万円と大幅に増加し、今期も3,200百万円と高水準の投資が続く予定。ただし設備投資は今期がピークとなる予定で、減価償却費も来期がピークとなる見込み。

今期の設備投資の主な内容は栃木物流センターの拡張(約600百万円)、生産合理化を進めるために栃木工場内に弾性接着剤の製造設備を増強(約300百万円)、関係会社での設備投資(サンライズMSIの新研究所、ボンドエンジニアリング新社屋建設、矢沢化学工業の新事務所建設等、計700百万円)となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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