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【市況】東京株式(大引け)=423円安、中国株波乱と人民元安嫌気

 7日の東京株式市場は売りが大幅に優勢となり、日経平均株価は一貫して下値を切り下げる展開を余儀なくされた。中国・上海株安と為替の円高が投資家の不安心理を助長した格好だ。

 大引けの日経平均株価は前日比423円98銭安の1万7767円34銭と大幅安で4日続落となった。東証1部の売買高概算は23億7486万株、売買代金概算は2兆8338億3000万円。値上がり銘柄数は239、対して値下がり銘柄数は1647、変わらずは49銘柄だった。東証1部全体の85%の銘柄が下落した。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて軟調だったこともあり、買い手控えムードの強い中スタート。寄り後は値ごろ感から買いが入り下げ渋る場面もあったが、10時15分ごろを境に一気に売り優勢に傾いた。中国で人民元の基準値引き下げ発表が、為替と株式市場双方を大きく揺さぶった。また、その後、中国株市場が大きく値を崩し、サーキットブレーカーが発動されたことから、流動性の高い日本株を売る動きが強まったとみられている。一方、下値では個人投資家などが主力株に買い向かう動きが観測され、売買代金は2兆8000億円台まで膨らみ12月18日以来の水準となった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が売買代金断トツながら大きく下げた。キーエンス<6861>の下げもきつい。日東電工<6988>、日本ペイントホールディングス<4612>などが大幅安、三井造船<7003>、国際石油開発帝石<1605>も売られた。IHI<7013>も下値模索が続いている。

 半面、オリエンタルランド<4661>が底堅く、大東建託<1878>が高い。エムアップ<3661>がストップ高に買われ、ネオス<3627>、デサント<8114>なども値を飛ばした。ペプチドリーム<4587>、アイスタイル<3660>も物色人気に。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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