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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、需給悪化の警戒感が後退する


【ブラジル】ボベスパ指数 41773.14 -1.52%
6日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比646.18ポイント安(-1.52%)の41773.14で取引を終えた。42409.95から41589.97まで下落した。指数構成銘柄61のうち値下がりは42であった。

中国経済の減速や、中東、アジアでの地政学的リスクの高まりに、商品相場が下落していることで、石油ガス大手ペトロブラス(PETR3)や鉱山大手ヴァーレ(VALE3)が大幅な株安となり、ボベスパ指数を圧迫した。また、6日発表のブラジルの12月サービス業PMI、総合PMIがともに43台まで低下したことも、嫌気されたとみられる。

【ロシア】MICEX指数 1748.57 -0.32%
6日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比5.56ポイント安(-0.32%)の1748.57で取引を終了した。1758.76から1738.84まで下落した。

中国経済の減速に対する懸念や、北朝鮮の「水爆実験」成功の発表を受けた新たな地政学的リスク浮上を嫌気して、欧米株が下落したことでロシア株も連れ安になった。また、米国の石油在庫統計で燃料在庫が大きく増加したことを受けて、ブレント原油先物が大幅安となり(一時34.26ドルまで下落)、ロシア株を圧迫した。

【インド】SENSEX指数 25406.33 -0.68%
6日のインドSENSEX指数は3日続落。前日比174.01ポイント安(-0.68%)の25406.33、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同43.65ポイント安(-0.56%)の7741.00で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に下げ幅を拡大させた。原油価格の下落など外部環境の不透明感が強まっていることが引き続き足かせに。国内では、企業業績の大幅改善が見込められないとの見通しが嫌気された。経済調査会社CRISILは最新リポートで、弱い商品相場に加え、投資需要や農村消費の伸び鈍化を受け、企業業績が年度内に大幅な改善を見込めないとの見方を示した。10-12月の増収率について、2%前後にとどまると予測した。

【中国本土】上海総合指数 3361.84 +2.25%

6日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比74.13ポイント高(+2.25%)の3361.84ポイントと4日ぶりに反発した。

需給悪化の警戒感が後退する。持ち株売却規制(大株主や経営陣などによる保有株の売却禁止措置)が今週末に解除されることに関し、自主的に売却禁止期間を延長した国有大型企業が約30社に上ることが買い安心感を誘った。

《CS》

 提供:フィスコ

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