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【特集】アクアライン Research Memo(10):水まわり緊急修理事業の周辺市場は2兆円以上


■成長戦略

○水まわり緊急修理サービス事業の事業領域拡大
アクアライン<6173>の成長戦略は、「水まわり緊急修理市場」でのシェア向上とともに、巨大な周辺市場への進出がメインテーマである。まず水まわり緊急修理市場は約1,000億円規模であり、同社のシェアは数%に過ぎない。今後も5万社を超える小規模・地場業者から全国展開専業大手へのシェアのシフトは続き、同社もこの流れに乗っている。近接の周辺市場として、同社が既に手掛けているのが、給湯器、トイレタンク、温水洗浄便座・便器、蛇口など「水まわりの製品・関連商品の買い替え市場」であり、約8,000億円の市場規模がある。製品単価が15万円以上するものもあり、顧客単価を向上させる上で大事なビジネスである。さらに周辺の領域には、トイレ・台所・洗面所・お風呂場などの「水まわりのリフォーム・修繕工事市場」があり、2兆円を超える市場規模がある。顧客単価は200万円を超え、相応の体制の整備が必要ではあるが、見返りも大きい。現在、同社は「水まわり緊急修理市場」でシェア向上を図りながら、スタッフの提案力を生かして「水まわりの製品・関連商品の買い替え」を獲得する力をつけている。今後「水まわりのリフォーム・修繕工事市場」のノウハウを持つ人材・組織を補強しながら総合力を磨き、巨大市場に足場を築こうとしており、その動向に注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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