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【市況】北朝鮮にハシゴ外され、ボトムを探る流れに/ランチタイムコメント


 日経平均は大幅に続落。222.23円安の18151.77円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えている。前日の欧米市場はまちまちながらも、中国市場の落ち着きを受けて、徐々に買い戻し優勢となっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の18395円だったことも、安心感につながるなか、日経平均は反発で始まった。
 寄り付き直後に18469.38円まで上げ幅を広げた後は、中国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードから、こう着感の強い相場展開が続いた。しかし、中国・上海指数は小反発で始まったものの、北朝鮮で核実験とみられる人工地震が発生したと伝わると、先物主導で急速に下げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の8割近くを占めている。
 規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下落。セクターでは鉱業が3%を超える下げとなったほか、石油石炭、その他製品、保険、非鉄金属、電気機器、輸送用機器などが2%超の下げとなった。

 中国・上海指数は当局の株価下支え策等を受けて小反発で始まり、落ち着きをみせてくるかにみられたが、北朝鮮の核実験との報道にハシゴを外された格好となった。為替市場では1ドル118円半ばへ円高に振れており、センチメントは悪化している。ただし、薄商いの中を先物主導で下押した面があるほか、先物は前日のナイトセッションでつけた安値水準まで下げており、節目の18000円接近でいったんはボトムを探る形になりそうだ。
 そのため、日経平均のボトムを探りつつ、物色の流れはより中小型株のテーマ銘柄等に集中しやすいだろう。ただ、物色範囲が広がりづらいため、テーマ株としても中核的な銘柄に集中しやすいと考えられる。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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