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【市況】<株式トピックス>=東証1部続落のなか新興市場が異彩人気

 5日の東京株式市場は、強弱感が対立するなか日経平均株価は方向感を欠いた展開。引けにかけ売り優勢となり、終値は前日比76円98銭安の1万8374円と続落。前場は外国為替市場で円安が進行したことで、前日比プラス圏に浮上する場面もあったが、後場に入ると円高方向に押し戻され、上値の重さを嫌気した売りが優勢となった。

 こうしたなかで、異彩を放ったのが新興市場。5日の東証マザーズ指数終値は前日比10.10ポイント高の897.63となんと5日続伸。

 アパレルと雑貨の卸・仕入の電子商取引サイト「スーパーデリバリー」を運営するラクーン<3031>は連続ストップ高と絶好調。BtoB掛売り・請求書決済代行サービス「Paid」を運営し、昨年12月中旬に注目のフィンテック協会に加入したことから、フィンテック関連の有力株として市場で認知され人気を集めている。

 また、オンコセラピー・サイエンス<4564>は後場急伸。同社はこの日、午前11時30分に現在開発中のMELK阻害剤「OTS167」のオーストラリアでの第1相臨床試験が、実施予定医療機関の倫理委員会(HREC)で承認されたことを発表。今回の臨床試験は、オーストラリアで、健常成人を対象として、「OTS167」を経口投与した際の消化管吸収性(バイオアベイラビリティ)の確認を主たる目的としている。

 一方、5日大引けの日経ジャスダック平均は、前日比1円37銭高の2640円02銭と小幅ながらも反発した。テリロジー<3356>、プロパスト<3236>、イメージワン<2667>などが大商いを集めストップ高まで買われた。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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