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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続落、サーキットブレーカー発動による売買停止が懸念され世界的に株安が広がり


【ブラジル】ボベスパ指数 42141.04 -2.79%
4日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1208.93ポイント安(-2.79%)の42141.04で取引を終えた。43348.91から42125.02まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは5、値下がりは56、変わらず0であった。

中国の株式市場が今年最初の取引で7%下落し、サーキットブレーカー発動による売買停止となったことが懸念され、世界的に株安が広がり、ブラジル株も強く圧迫された。また、ブラジル中銀が発表した週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-3.71%(前回-3.70%)、2016年が-2.95%(前回-2.81%)となり、景気後退継続の可能性への懸念も売り材料になった。

【ロシア】MICEX指数 1734.56 -1.52%
4日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比26.80ポイント安(-1.52%)の1734.56で取引を終了した。1762.27から1731.62まで下落した。

中国の株式市場が今年最初の取引で7%下落し、サーキットブレーカー発動による売買停止となったことが懸念され、世界的に株安が広がり、ロシア株も飲み込まれるかたちになった。そうしたなか、中東の地政学的リスクの高まりに、株式市場の取引時間内においてはブレント原油先物が急上昇しており、ロシア株の下落幅を限定的にした可能性。

【インド】SENSEX指数 25623.35 -2.05%
4日のインドSENSEX指数は大幅反落。前営業日比537.55ポイント安(-2.05%)の25623.35、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同171.90ポイント安(-2.16%)の7791.30で取引を終えた。

小幅安で寄り付いた後も下げ幅をじりじりと拡大させた。中国本土市場の急落など外部環境の悪化が警戒され、売りが優勢となった。国内では、弱い経済指標が圧迫材料。11月の主要8産業生産高の上昇率(前年同月比)は前月の3.2%から1.3%まで低下した。鉄鋼生産の落ち込みが指数の足かせになったと説明された。鉱工業生産に占める主要8産業のウエートは38%となり、11月以降の鉱工業生産の伸び率が悪化する可能性があると警戒されている。

【中国本土】上海総合指数 3296.26 -6.86%
4日の上海総合指数は大幅に値下り。主要指標の上海総合指数は前営業日比242.92ポイント安(-6.86%)の3296.26ポイントと続落した。

投資家心理が冷え込む中、ストップ安が続出。取引時間中に全銘柄が取引を停止した。上海、深センの両証券取引所は4日、上海と深センの主要300銘柄で構成する「滬深300指数(CSI300指数)」の下落率が7%に達したため、現地時間の午後1時33分からすべての株式、ファンド、転換社債(CB)などの取引を終日停止すると発表。今月導入したばかりの「サーキットブレーカー制度」を発動させた。

《CS》

 提供:フィスコ

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