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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~より中小型のテーマ株等に資金が集中しやすい


5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:より中小型のテーマ株等に資金が集中しやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の買い越し
■前場の注目材料:フィンテックや自動運転車などテーマ物色根強い


■より中小型のテーマ株等に資金が集中しやすい

5日の東京市場は引き続き、不安定な相場展開になりそうだ。中国経済への警戒感から欧米市場は軒並み大きく下げており、NYダウは一時17000ドルを下回る場面もみられた。その後は下げ幅を縮めているが、シカゴ日経225先物は一時18085円まで下げていることもあり、ボトム形成を見極めたいとする手控えムードも強まりそうである。

また、前日にサーキットブレーカーが発動した上海市場の動向も見極めたいところ。初めて導入した制度だったことで、狼狽売りが集中したこともあり、落ち着きをみせてくるかが注目される。ただ、昨年夏から規制されていた大株主による保有株式売却が今週から解除されることで、戻り売り圧力も警戒されるところ。

さらに、サウジアラビアとイランの緊張による地政学リスクへの警戒がリスク資産の圧縮に向かわせるため、海外勢の断続的な売りが警戒されやすいだろう。為替市場では1ドル119円台前半と円高に振れて推移しており、輸出関連等への重石になりやすい。

一方で、短期的な資金が中心なほか、過熱感が警戒されるものの、フィンテックや自動運転車関連などへの物色が活発である。値動きが荒いとはいえ、昨年末からの物色が続いていることから、個人の需給は悪くないだろう。外部環境が不透明ななか、より中小型のテーマ株等に資金が集中しやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1140万株、買い1590万株、差し引き450万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月25日(金):40万株の売り越し
12月28日(月):10万株の買い越し
12月29日(火):200万株の売り越し
12月30日(水):10万株の買い越し
1月4日(月):350万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油(36.76、-0.28)、NYダウ(17148.94、-276.09)
・12月の米製造業景況感、09年6月以来の低水準
・フィンテックや自動運転車などテーマ物色根強い
・トヨタ<7203>、つながるクルマ拡大へ常時ネット接続


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 12月マネタリーベース(11月:前年比+32.5%)

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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