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【市況】より中小型のテーマ株等に資金が集中しやすい/オープニングコメント


 5日の東京市場は引き続き、不安定な相場展開になりそうだ。中国経済への警戒感から欧米市場は軒並み大きく下げており、NYダウは一時17000ドルを下回る場面もみられた。その後は下げ幅を縮めているが、シカゴ日経225先物は一時18085円まで下げていることもあり、ボトム形成を見極めたいとする手控えムードも強まりそうである。

 また、前日にサーキットブレーカーが発動した上海市場の動向も見極めたいところ。初めて導入した制度だったことで、狼狽売りが集中したこともあり、落ち着きをみせてくるかが注目される。ただ、昨年夏から規制されていた大株主による保有株式売却が今週から解除されることで、戻り売り圧力も警戒されるところ。

 さらに、サウジアラビアとイランの緊張による地政学リスクへの警戒がリスク資産の圧縮に向かわせるため、海外勢の断続的な売りが警戒されやすいだろう。為替市場では1ドル119円台前半と円高に振れて推移しており、輸出関連等への重石になりやすい。

 一方で、短期的な資金が中心なほか、過熱感が警戒されるものの、フィンテックや自動運転車関連などへの物色が活発である。値動きが荒いとはいえ、昨年末からの物色が続いていることから、個人の需給は悪くないだろう。外部環境が不透明ななか、より中小型のテーマ株等に資金が集中しやすい。
《AK》

 提供:フィスコ

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