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【特集】【中国の視点】サーキットブレーカー導入初日ですぐ発動、投資家に恐怖感も


年明けとなる4日の中国本土市場では、上海と深センの主要300銘柄で構成する「滬深300指数(CSI300指数)」の下落率が7%に拡大したため、中国時間午後1時半ごろから全株式、ファンド、転換社債(CB)などの取引が終日停止された。今月から導入されたばかりの「サーキットブレーカー制度」は適用初日にすぐ発動された。

この日の急落について、大株主らによる保有株式の売却加速や弱い経済指標、人民元安の加速など様々な要因が指摘された。

一方、証券関係者は、前述の一連の要因がこの日だけではないと指摘。急落の理由について、前営業日の米株やアジア主要株式市場の大幅下落が投資家の不安心理を強めたほか、サーキットブレーカー制度の導入にも関係しているとの見方を示した。すでに取引前に同制度の導入に伴う株式市場の乱高下の可能性が警告されていた。

また、中国本土市場の個人投資家のウエートが高いこと、場中の人民元の大幅下落(対米ドル)なども投資家の恐怖感を強めたと指摘された。

急落後の本土市場について、5日以降は下値を拾う動きが活発になるとの見方が優勢になっている。また、現時点の中国本土市場では大きなリスクが存在していないため、4日の急落が市場調整の一環だとの見方も出ている。
《ZN》

 提供:フィスコ

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