市場ニュース

戻る
 

【市況】4日の中国本土市場概況:上海総合6.9%安と続落、サーキットブレーカー発動で途中終了


年明け4日の中国本土マーケットは大幅に値下り。主要指標の上海総合指数は前営業日比242.52ポイント(6.85%)安の3296.66ポイントと続落した。上海A株指数も売られ、253.82ポイント(6.85%)安の3450.47ポイントで引けている。外貨建てB株相場も急落。上海B株指数が29.56ポイント(6.93%)安の396.85ポイント、深センB株指数が73.63ポイント(5.62%)安の1235.73ポイントで引けた。

投資家心理が冷え込む中、ストップ安が続出。取引時間中に全銘柄が取引を停止した。上海、深センの両証券取引所は4日、上海と深センの主要300銘柄で構成する「滬深300指数(CSI300指数)」の下落率が7%に達したため、現地時間の午後1時33分からすべての株式、ファンド、転換社債(CB)などの取引を終日停止すると発表。今月導入したばかりの「サーキットブレーカー制度」を発動させた。

複数の弱気材料が重なる。国家統計局などが1日に公表した12月の製造業PMIは、事前予想(49.8)を下回る49.7に低迷。本日の取引時間中に発表された財新とマークイットの15年12月・中国PMIも、事前予想(48.9)と前月実績(48.6)を下回る48.2に落ち込んだ。大株主などによる保有株の売却禁止(2015年7月8日から実施)の解除を週内に控え、需給悪化も懸念されている。

人民元レートの下落基調も響く。中国人民銀行(中央銀行)は4日、対米ドル基準値を6.5032人民元に設定した。約4年7カ月ぶりの元安水準となるなか、国内からの資金流出が警戒されている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均