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【市況】大納会は2016年のテーマ株を先取り【クロージング】


30日大納会の日経平均は3日続伸。51.48円高の19033.71円(出来高概算14億9000万株)と、19000円を回復して2015年相場を終えた。年間では4年連続の上昇となった。米株高や原油先物相場の上昇を受けて買い先行で始まり、節目の19000円を回復。その後はこう着感の強い展開だったが、節目の19000円を上回っての推移が続いた。

セクターでは電力ガス、食料品、小売、陸運など内需系がしっかり。一方で、海運、保険、鉄鋼、ガラス土石、石油石炭、医薬品、その他製品などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇しており、特に小型株指数の強さが目立った。

日経平均は19000円処でのこう着だったが、自動運転車、フィンテックといった2016年も期待されるテーマ株の一角に、掉尾の一振を意識した動きもみられた。個人のセンチメントは良好であり、これらテーマ株のほか、マイナンバー、TPP、電力小売自由化、女性活躍、ロボット、ジュニアNISAなど期待されるテーマは多く、年明け以降も活発な取引が続くことが期待される。

また、1月8日に米雇用統計(12月)の発表が予定されている。米国市場は、利上げ実施後は一先ず落ち着いた動きが続いている。雇用統計が強い内容となれば、米国経済はより自信を持つ格好となり、主力株へのポジティブ材料になることが期待される。

《AK》

 提供:フィスコ

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