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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年12月30日

 今週の日経平均終値は19033円71銭、前週末比264円65銭高でした。

  日経平均は5週ぶりに反発し、12月に入っての調整も今週に入ってようやく一服してまいりました。株価位置も急落前の今年8月高値と急落後の9月安値の中間値(1万8923円)をやや上回った水準で、あれだけの調整局面の後としてはそこそこの位置をキープして年末を迎えたといえるでしょう。チャイナショックや原油急落など、今年の後半相場は予想外の逆風に遭いあいましたが、それらをこなしての4年連続年足陽線は結果として上出来なのではないでしょうか。

 アベノミクス5年目を迎える来年の相場は今年に比べて企業業績がどの程度伸ばせるかが重要なファクターになりますが、現状では伸び率という点で今年よりやや劣りそうな予想が多いようです。需給面ではGPIFなど年金の買いが今年前半で一服(現状は組み入れ上限に近い状態)。他を合わせた全体としての公的セクターの買いは今年より落ちる予想です。期待の外国人は日本株を7年ぶりに売り越すなどその姿勢はアベノミクス当初の勢いはありません。需給面でも来年はやや劣る可能性がありそうです。こうなると今年1月安値から6月高値まで4000円以上も上がったような局面は、来年にはやや想定しづらいことになるでしょう。来年は上記の前提において、日経平均がある程度のレンジで往来するようなイメージとなります。アベノミクスがある内は下値にさほど不安はありませんが、円安、米株高があまり続かなければ、来年の上値は今年の高値~2万2000円くらいが妥当ということになるでしょう。(ストック・データバンク 編集部)

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