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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円台を堅持か、120円以下に顧客筋などのドル買い興味残る


29日のドル・円は、東京市場では120円25銭から120円41銭で推移。欧米市場でドルは120円51銭まで買われており、120円46銭で引けた。

本日30日のドル・円は120円台で取引される見込み。120円以下には短期筋や顧客のドル買い注文が残されており、アジア市場でドルが120円を下回る可能性は低いとみられる。

29日の欧米市場では、10月の米S&P/ケース・シラー住宅価格指数が前年比+5.54%で9月実績の+5.36%を上回ったことなどを好感して、ドルは底堅い動きを見せた。

市場関係者の間では、雇用情勢の改善は中古住宅価格を下支えする一因との見方が多いようだ。販売に対する在庫比率が高まっていないことから、中古住宅価格は当面堅調に推移するとの声も聞かれている。

ただし、2016年は4回の利上げが行われる可能性がある。市場関係者の間では、利上げの影響が住宅市場に及ぶのは早くても来年3月以降になるとの見方が多いようだが、金利上昇の影響は予測困難との声も聞かれている。利上げ幅が最終的に2%程度にとどまれば、大きな問題にはならないとの指摘もあるが、将来的に住宅市場が想定を上回る金利上昇に直面する可能性は排除できないため、利上げの影響については慎重に評価する必要がありそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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