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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):DCM、アルパイン、東京ドーム、日水

■DCMホールディングス <3050>  872円  +82 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 DCMホールディングス<3050>が続急騰。同社は28日の取引終了後、16年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。営業収益は3328億6500万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は161億6400万円(同8.4%増)、純利益は91億5600万円(同6.7%増)と増収増益となり、これを好感する動き。園芸用品は、天候不順による影響があったものの、DCMブランド商品の植物や用土、除草剤などの販売が好調に推移、工具、作業用品も専門店を中心に堅調に推移している。通期業績は営業収益4462億円(前期比3.6%増)、営業利益180億円(同8.3%増)、純利益102億円(同13.2%増)と従来見通しを据え置いた。

■アルパイン <6816>  1,793円  +135 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 アルパイン<6816>が続急伸。きょうは、野村証券がアルパインのリポートを発行したことが確認されている。野村証券のアナリストは、レーティングを「ニュートラル」から「BUY」に格上げ、目標株価を1700円から2350円に引き上げている。「2018年3月期以降に業績は急速に回復、中期的な成長期待も高まってきた」と紹介している。株価は5日連続高、上昇トレンドに入っていたタイミングで大手証券からレーティング格上げという好材料が株価上昇に弾みをつけた格好となった。

■東京ドーム <9681>  608円  +40 円 (+7.0%)  本日終値
 東京ドーム<9681>が続急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、インバウンド客増加及び客単価上昇によるホテル収益拡大、コンサートを中心とする東京ドーム稼働日数増による利用料収入増、コンサート開催日数増に伴うアーティスト関連グッズ拡販、競馬人気回復による場外馬券売場の売上増加を主因に、16年1月期、17年1月期と連続で2ケタ営業増益が見込まれると指摘。レーティング「オーバーウエイト」を継続して、目標株価を650円から800円に引き上げている。

■亀田製菓 <2220>  4,900円  +295 円 (+6.4%)  本日終値
 亀田製菓<2220>が急反発。国内大手証券では、16年1月より値上げを実施する予定のため、各種コスト削減策と合わせて国内米菓事業は中期経営計画に沿った高い利益成長が可能と指摘。足元、チェーン居酒屋の市場縮小に伴い家呑み需要が拡大しているとの見方で、柿の種の売上高は堅調に推移していると想定。レーティング「バイ」を継続、目標株価を6400円から6500円に引き上げている。

■日本水産 <1332>  682円  +39 円 (+6.1%)  本日終値
 日本水産<1332>が急反発。前週24日にストップ高を演じ市場の耳目を集めたが、25日も一時95円高と勢い止まらず、週明けとなった前日こそ目先筋の利食いに小休止したものの4円安でとどまる強さをみせていた。みずほ証券とSMBC日興証券両社ともに900円台を目標株価とする“超強気”の揃い踏みで物色人気が集中したが、市場では「買いの主体は個人。信用倍率1.1倍という株式需給関係の良さと値動きの速さに短期値幅取りを狙った資金が集中している」(国内ネット証券大手)と指摘、異彩の急騰劇はクリスマスの椿事では終わりそうにない雰囲気だ。手掛かり材料として「生活習慣病予防などに効果が期待されるEPA(エイコサペンタエン酸)事業の成長性などが注目されているほか、サーモン市況の上昇なども買いの根拠となっている」(同)というが、水産業界のオールドカンパニーの株価の行方にマーケットの関心も高まる一方だ。

■熊谷組 <1861>  346円  +19 円 (+5.8%)  本日終値
 熊谷組<1861>が大幅続伸。大和証券は28日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は500円を継続した。業績好調を評価しており、16年3月期の連結営業利益は前期比12%増の180億円(会社予想158億円)と増額修正を見込んでいる。10月にリニア中央新幹線品川駅新設南工区を大林組<1802>の共同企業体(JV)のメンバーとして受注しているほか、12月に北海道新幹線のトンネル工事をJVで受注したことなどを評価している。17年3月期の連結営業利益は210億円への増益を予想。来期予想の連結PERは9倍前後の水準として割安感を指摘している。

■日本マイクロニクス <6871>  1,296円  +60 円 (+4.9%)  本日終値
 日本マイクロニクス<6871>が3日続伸。この日の終値基準でTOPIXの組み入れ需要が発生することから、これを先回りする買いが継続して入っているもよう。同様にダブル・スコープ<6619>も買われている。

■ニチレイ <2871>  893円  +41 円 (+4.8%)  本日終値
 ニチレイ<2871>が大幅続伸。SMBC日興証券は28日、同社株の目標株価を730円から920円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。同証券では16年3月期の連結営業利益予想を195億円から前期比31%増の230億円(会社予想200億円)へ、17年3月期は同204億円から233億円にそれぞれ増額修正した。加工食品事業や低温物流事業などが寄与するほか、鶏肉など原料コストが従来予想ほど増えないことも業績の押し上げ要因に働くとみている。また16年5月に新中期計画が発表される見込みであり、今後の収益拡大プランに注目している。

■ゼンリン <9474>  2,581円  +115 円 (+4.7%)  本日終値
 ゼンリン<9474>が大幅続伸、きょうは寄り付きから間断なく買いが入り次第高の展開。一時124円高の2590円まで上値を伸ばし、12月21日の年初来高値2586円を払拭し新高値圏に歩を進めた。「自動運転車」の開発に各社しのぎを削るなか、マッピング技術に関する銘柄に物色人気が集まっている。アイサンテクノロジー<4667>はその代表格だが、「ゼンリンもカーナビ向け電子地図データ販売で先駆しており大きな商機が巡る可能性が高い」(国内投資顧問)とみられている。自動運転は“異業種の巨人”米グーグルが本腰を入れており、世界的にも注目度の高さがうかがわれる。そのなか、グーグルだけでなくヤフーやマイクロソフトなどもゼンリンの地図データを基にしたデジタル地図データサービスを展開、国際的にもキーカンパニーとして存在感を高めている。同社の大株主のトヨタ自動車<7203>(保有株比率7.4%の第2位株主)が来年早々、米国ネバダ州ラスベガスで開催する「インターナショナルCES」で自動運転の走行に必要となる高精度地図を自動的に生成する「地図自動生成システム」を展示することを発表、これも株価の刺激材料となるとの見方が市場関係者の間で広がっている。

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