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2015年12月29日13時26分

【経済】中国:携帯OEMの深セン中天信電子が経営破たん、500人抗議集会


12月25日に経営破たんした深セン中天信電子有限公司で、従業員による抗議デモが続
いている。「労働契約」の一方的な解除に反発し、週明けの28日には、龍崗区政府前
で500人が集会。秩序が混乱することを恐れた警察隊と衝突し、参会者の多くが殴打
された。少なくとも1人が入院し、4人が逮捕されている。複数の中国メディアが28日
で伝えた。

賃金支払いが3カ月滞ったまま、今月18日には工場従業員2000人がストライキに突
入。地元政府に窮状を訴えていた。

深セン中天信電子は携帯端末の受託生産企業。主な取引先は、中興通訊(ZTE:
763/HK)や宇龍酷派(酷派、Coolpad)、TCL、比亜迪(BYD:1211/HK)、韓国サムスン電
子など。550人民元(約1万200円)を下回るローエンド携帯端末を主にOEM生産してい
た。サムスン電子には、カメラ部品を納入していたという。他社との技術の差がつか
ないなか、携帯端末のOEM業界では、希薄な利益を追い求めて各メーカー間で価格競
争が激化。同社のように、市場撤退を迫られる例が相次いでいる。

資料によると、深セン中天信電子は台湾、香港、マカオの資本で1992年に立ち上げ
られた。登録資本は110万米ドル。本部は龍崗区の城志達工業園に置く。深センを基
盤とするグローバル企業として生産を続けてきた。最盛期の工場従業員数は4000人を
超えていたとされる。

エレクトロニクス産業が盛んな広東省では、2014年以来、携帯関連メーカーの倒産
ラッシュが起きている。2014年末には、台湾勝華科技公司が中国に設立した子会社3
社がそろって清算。タッチパネルを生産していた。携帯部品メーカーの東莞市奥思叡
徳世浦電子科技公司も経営破たん。1億1000万人民元の負債を抱えてオーナーが失踪
し、従業員400人が突然職を失った。

15年も経営破たんが相次いでいる。1月には、ノーブランド携帯電話製造の東莞兆
信通訊公司が資金繰り悪化で倒産。1000人以上が失業し、董事長の高民氏が自殺未遂
に追い込まれた。10月には、龍崗区愛聯社区の福昌電子技術有限公司が経営破たんし
たばかり。国慶節の連休明けに突然、生産が停止された。携帯電話とそのケースを生
産する福昌電子は、かつて華為技術、中興通訊など大手メーカーに製品を納めていた
という。ただ最近は、出荷が滞るなかで経営状況が悪化していた。同じく10月、深セ
ン市の中顕微電子公司(タッチパネル)と恵州市の創仕科技公司(液晶モジュール、
タッチパネル)がそろって生産停止に追い込まれた。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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