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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、象印、JVCケンウッドなど


旭化成<3407>:823.5円(前日比+38.1円)
続伸。国土交通省では、旭化成建材が杭打ちデータ改ざんを公表した360件のうち、303件で建物の安全性が確認されたと発表している。残る57件は引き続き確認を進めるようだが、過度な警戒感は後退する状況にもなっているようだ。また、今年の株価調整が大きかったことから、先週末にかけては節税対策の損失確定売り対象にもなっていたとみられ、短期的な需給改善なども意識される状況に。

JVCケンウッド<6632>:315円(前日比+26円)
買い優勢。自動運転関連の材料株として短期資金中心に関心が向かう展開。同社やパイオニア、アイサンテクノなど、本日は自動運転関連の上昇が目立つ。週末の報道では、政府は自動運転車の公道利用2020年解禁を目指し、具体的な工程表の検討を開始すると伝わっている。来年も好材料の表面化などに伴い主要テーマの一つになるものとして、期待感などが先行する格好にも。

象印<7965>:1620円(前日比-105円)
売り先行。先週末に前11月期の決算を発表しているが、今期の減益見通しが弱材料視されているようだ。前期営業利益は102億円で前期比73%増益、第3四半期決算時に上方修正した数値を上回る着地に。一方、今期は86億円で同15%減益の見通し。中国を中心としたインバウンド需要の拡大が前期の大幅増益につながったが、今期の2ケタ減益見通しを受け、中国の「爆買い」に対するピークアウト感なども意識される状況に。

シャープ<6753>:118円(前日比+8円)
買い優勢。台湾の鴻海精密工業が3000億円規模で買収する提案をしていることが分かったと報じられている。現経営陣の退任などを買収の条件としているようだ。現在の時価総額は2000億円を割り込んでおり、買収プレミアムなどを思惑視する動きが先行しているもよう。なお、同社をめぐっては革新機構も支援を検討しており、鴻海の買収実現には不透明感が強いとの見方も多いようだ。

地盤ネットHD<6072>:405円(前日比+37円)
急反発。事業者向けの地盤・災害・不動産総合マップサービス「地盤安心マップPRO」に、自社販売物件の情報登録機能及び地図上で物件位置・情報・リンクと物件ごとの地盤リスク情報を表示することのできる「地盤安心不動産マップ」機能を追加実装したと発表している。また、更なる機能向上のため、ボーリング柱状図、土砂災害警戒区域、小学校・中学校区等の地図情報を実装した。

DWTI<4576>:564円(前日比+44円)
急反発。朝方に一時605円まで上昇する場面があった。子会社の日本革新創薬が東京農工大学と東京バイオマーカー・イノベーション技術研究組合の各々と未熟児網膜症の診断薬の研究開発を目的とした共同研究契約を締結したと発表している。未熟児網膜症は、出生時の体重が1000g未満の場合ほぼ100%、1500g未満の場合約60%の割合で発症すると言われる、失明を含む高度の視力障害を来す可能性のある病気という。

FVC<8642>:2918円(前日比+438円)
一時ストップ高。従前から有力ベンチャー上場を巡る思惑で人気化していたが、本日は信用規制が解除されたこともあり急反発を見せている。なお、12月25日の引け後には、BBタワー<3776>との合弁事業を解消し、BBTが保有する合弁会社IoT Sohatsu Venturesの全株式を同社が譲り受けることを発表している。

スキー場開発<6040>:4120円(前日比+190円)
急反発。1株につき2株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は1月31日(実質的には1月29日)。なお、株主優待制度の対象は従来どおり1単元(100株)以上所有の株主としている。株価は前週末まで5日続落し、計850円下げていた。

《KS》

 提供:フィスコ

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