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【特集】シュッピン Research Memo(4):主力のカメラはEC売上高が前年同期比34.5%増と好調


■2016年3月期第2四半期決算

(3)事業セグメント別動向

シュッピン<3179>のセグメント別動向を見ると、主力のカメラはEC売上高が前年同期比34.5%増、店舗売上高が同18.3%増となり、カメラ全体は同27.3%増となった。EC売上高比率は57.3%だった。免税売上高の上下動の影響が最も大きいのがカメラとみられ、店舗売上高の伸びが低めになったことは8月以降の免税売上高の急減の影響と考えられる。また、EC売上高比率が60%を下回っているのは免税売上高によって店舗売上高が押し上げられているためとみられる。

時計はサイトで在庫を確認し、店舗で実物の状態を確認したうえで購入するというケースが多い(特に高額品ほどその傾向が強い)ため、EC売上高の比率は低めとなっているが、売上高はEC・店舗合計で前年同期比34.4%増と堅調な伸びを示している。

自転車は売上高が4.1%増と伸び悩んだが、利益面ではセグメント利益が黒字化したことが注目される。今後、黒字が定着するかということと、売上高の成長をどう取り戻すかが注目ポイントといえる。

セグメント別動向の中で特に注目していくべきはカメラだ。カメラのEC売上高は、毎四半期の前年同期比伸び率が20%~30%台で推移しており、順調な成長が続いている。店舗売上高も基調は右肩上がりが続いている。伸び率の変動幅が大きくなっているのは免税売上高の影響であり、本質的に増収トレンドにある点はEC売上高と同様だとみられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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