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【特集】TOKAI HD Research Memo(2):2QはLPガス価格改定により減収だが、利益面は前年・期初予想を上回る


■決算動向

(1) 2016年3月期第2四半期累計の業績概要

10月29日付で発表されたTOKAIホールディングス<3167>の2016年3月期第2四半期累計(2015年4月?9月期)の連結業績は、売上高で前年同期比2.9%減の84,773百万円、営業利益で同2.2%増の1,856百万円、経常利益で同12.2%増の1,779百万円、四半期純利益で同22.8%増の277百万円となった。売上高はLPガスの仕入価格値下がりに伴う価格改定を実施(43億円)したことで減収となったものの、利益面では顧客増による利益増に加えて、全社的な業務効率の向上や販管費の削減を進めたことで、いずれも期初計画並びに前年同期を上回る格好となった。

営業利益の増減分析の内訳を見ると、光コラボの新規顧客獲得や転用促進などにかかる販促費用15億円が減益要因となったものの、増益要因としてブロードバンドやアクア、CATV事業の顧客件数増加等で7億円、LPガス事業の収益改善で7億円、建築・不動産事業の収益改善で2億円となり、全体では若干の増益となった。

2015年9月末のグループ全体の顧客件数は、2,543千件と前年同期比で8千件増、前期末比で6千件増と着実に増加した。主要サービス別の契約件数を見ると、前期末比ではガス事業や、CATV事業、アクア事業が増加した。また、顧客の囲い込みやグループ内の複数サービス利用率拡大を目的として、2012年12月より導入した「TLC会員サービス」の会員数についても、9月末で前期末比43千件増の439千件と順調に拡大した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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