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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~リバランスや需給イベントを手掛かりとした物色


25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・リバランスや需給イベントを手掛かりとした物色
・ドル・円は120円19銭付近、クリスマス休暇で商い閑散
・Fリテ<9983>、テルモ<4543>、エーザイ<4523>で日経平均を約21円押し上げ


■リバランスや需給イベントを手掛かりとした物色

日経平均は小幅に反発。22.49円高の18812.18円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えた。海外市場の多くは、25日はクリスマスで休場になるため、海外勢のフローは限られているなど参加者不在の中、直近4日続落に対する自律反発の流れから始まった。その後は利益確定の流れとなり、一時18756.17円まで下げる場面もみられたが、前場半ば辺りから再び切り返す動きとなり、プラス圏を回復している。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれもマイナス圏で推移。セクターでは水産農林、保険、小売、医薬品、食料品、精密機器、その他製品が小じっかり。一方で、電力ガス、鉄鋼、銀行、鉱業、卸売、海運、機械などが冴えない。

市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開が続いている。全体としては過半数の銘柄が利益確定の売りに押されている状況であり、日経平均構成銘柄についても、過半数の銘柄が下げている。指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>の動向次第といったところのようである。

売買代金上位では、昨日ストップ高を付けていた日水<1332>が本日も強い値動き。日本郵政<6178>は来週のTOPIXイベントを意識した流れとなっている。その他、小野薬<4528>は昨日の大幅な下げに対するリバウンドとみられ、アルプス電<6770>、村田製<6981>なども足元で売られていた反動であろう。需給イベントやリバランスが中心とみられ、後場も同様な物色になりそうである。

(株式部長 村瀬智一)


■ドル・円は120円19銭付近、クリスマス休暇で商い閑散

ドル・円は120円19銭付近で推移。クリスマス休暇で参加者が減少しており市場は関散。

日経平均は前日比+22.49円の18812.18円とプラス圏で前場の取引を終えたが、クリスマス休暇で参加者が少なく大幅高となる可能性は低いと見られており、株高を意識したリスク選好的な円売りは入りにくい。ここまでのドル・円は120円13銭から120円44銭で推移している。

12時28分時点のドル・円は120円19銭、ユーロ・円は131円70銭、ポンド・円は179円50銭、豪ドル・円は87円46銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・Fリテ<9983>、テルモ<4543>、エーザイ<4523>で日経平均を約21円押し上げ
・新規強気推奨のWOWOW<4839>、投資判断引き上げのJDI<6740>小じっかり
・郵政グループでは日本郵政<6178>、ゆうちょ銀行<7182>が続伸


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00 10月景気先行指数改定値(速報値:102.9)
・14:00 日銀・11月基調的なインフレ率を補足するための指標速報

<海外>
・クリスマスのため休場の主要市場
・NZ、豪(以上28日まで)、香港、シンガポール、インド、独、仏、英(28日まで)、米、ブラジル

《SY》

 提供:フィスコ

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