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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~年内最終取引日(受渡日ベース)でNISA枠を使い切る動きも


25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:年内最終取引日(受渡日ベース)でNISA枠を使い切る動きも
■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の売り越し
■前場の注目材料:一蔵<6186>が東証2部に新規上場


■年内最終取引日(受渡日ベース)でNISA枠を使い切る動きも

25日の東京市場は参加者不在でこう着感の強い相場展開になろう。海外市場の多くは、25日はクリスマスで休場になるため、海外勢のフローは限られている。また、年内最終取引日(受渡日ベース)となることもあり、ディーラー等の動きも鈍る可能性がある。いったん利益確定といった動きが続くほか、物色は材料株等に絞り込まれるだろう。

とはいえ、指値状況も薄い状況であるため小さいエネルギーでも振れやすくなる。先物市場での短期筋の売買による影響等も出やすいと考えられ、日経平均は直近4日続落に対する自律反発を意識させてくる可能性もありそうだ。

また、年内最終取引日となるため、NISA枠を使い切る動きも意識されてくる。高ROE銘柄や高配当銘柄への底堅さにつながる可能性がある。その他、薄商いの中では物色対象が絞られやすく、個別材料のほか需給要因等を手掛かりとしたところにシフトしやすい。来週にはTOPIXリバランスも控えており、郵政グループ3社へも向かいやすいだろう。

週明けは実質2016年相場となるため、年内と言うよりは来年を意識したテーマ株物色などが強まりやすい。ディーラー等も短期売買が中心とはいえ、来週に入れば、フットワークは軽くなるだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り350万株、買い310万株、差し引き40万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月17日(木):30万株の売り越し
12月18日(金):100万株の売り越し
12月21日(月):700万株の売り越し
12月22日(火):140万株の買い越し
12月24日(木):20万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油先物(38.10、+0.60)、NYダウ反落(17552.17、-50.44)
・補正予算案、少子高齢化対策に重点
・関西電力<9503>高浜原発再稼働、来春にも電気料金下げ
・一蔵<6186>が東証2部に新規上場(公開価格:1210円)


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 11月全国消費者物価コア指数(前年比予想:0.0%、10月:-0.1%)
・08:30 11月失業率(予想:3.2%、10月:3.1%)
・08:30 11月有効求人倍率(予想:1.24倍、10月:1.24倍)
・08:30 11月全世帯家計調査・支出(前年比予想:-2.2%、10月:-2.4%)
・08:50 対外対内証券売買(先週)

<海外>
・クリスマスのため休場の主要市場
・NZ、豪(以上28日まで)、香港、シンガポール、インド、独、仏、英(28日まで)、米、ブラジル

《SY》

 提供:フィスコ

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