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2015年12月24日14時15分

【材料】ニトリHDが買い先行後は利益確定売りに反落し下げ幅を拡大、円続伸は追い風との指摘も

ニトリHD 【日足】
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ニトリHD 【日中足】

 ニトリホールディングス<9843>が反落。前場寄り付き直後には340円高の1万400円まで買われたものの、後場は1万円攻防から下げ幅をやや拡大しての推移となっている。22日取引終了後に発表した2016年2月期第3四半期累計連結決算は、売上高が前年同期比7.8%増の3347.01億円、営業利益は4.2%増の547.25億円、最終利益は10.1%増の350.67億円と好調裏に着地しており、朝方は決算を好感した買いが先行した。

 同社は同日に決算説明会を開催している。「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫氏は23日付けレポートで、「2016年2月期第3四半期累計決算に対し、通期計画は6.6%増収、7.1%営業増益であり、一見、未達のように見えるものの実際は、上期の5.4%増収、2.1%営業減益に対し、第3四半期の3カ月は12.9%増収、19.9%営業増益と大幅増益に転じている。売上高が想定を大きく上回っていることにより、会社側も認める超過達成のペースとなっている」と指摘。

 そして、既存店売上高は1.4%増だった。第1四半期は5.7%減となったものの、第2四半期は6.7%増、第3四半期は5.2%増と好調。第2、第3四半期の売上高の中身は、客数が1.2%増、3.4%増、客単価は5.4%増、2.2%増だった。小売業全般に客単価の上昇は共通だが、同社では客数も順調に増やすことができていると指摘。
 客単価上昇の背景は「値上げ」ではなく「より高付加価値の商品を開発し続けている」ことだと会社側は説明しており、この1年程は従来手薄だった都心への出店を増やしており各店舗とも想定以上に売上高が大きくなっているという。

 有賀アナリストは、「従来、郊外店を構えることが多く、都心は手薄だったことから都心への出店でかなりの来店が見込めそうだ。客単価の件と併せて読めば、高付加価値商品を充実させていることで、都会の新規客が獲得できているということであろう。同社は、都心は依然空白地帯という捉え方であり、今後とも継続的に急ピッチの出店を計画している」とも指摘。
 そして、「逆風の円安下で着実な業績を上げているということから、円高では大幅な増益となる可能性が高い。よって、そのポテンシャルも株価に反映されてもおかしくなく、依然現時点のバリュエーションには割安感があろう」と結んだ。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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