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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円前後で推移か、欧米株高を意識して円買い一段落の展開


23日のドル・円は東京市場では121円14銭から120円91銭で推移。欧米市場でドルは120円82銭まで下落し、120円93銭で引けた。

本日24日のドル・円は121円前後で推移か。欧米株高や原油先物の上昇を意識してポジション調整的な円買いは一段落となる可能性がある。

23日の欧米市場では株式、原油先物が強い動きを見せており、金先物は続落となった。リスク選好的な取引は増えたものの、ドル・円の取引ではポジション調整目的とみられるドル売りが観測されており、ドルは121円を下回った。

市場参加者の間からは、米国や中国の持続的な経済成長への期待が広がったことが欧米株高や原油先物の上昇を促したとの声が聞かれた。中国は財政支出を増やしてインフラ投資の拡大や企業減税を実施する方針とみられており、経済成長の急激な鈍化に対する投資家の警戒感は後退しつつある。

ただし、2016年の米国経済については、利上げの影響が予測困難であるとみられていることから、楽観的にはなれないとの意見が出ている。一部の市場関係者は2016年のリスク要因として、米利上げ停止と中国経済の成長鈍化を挙げている。可能性は低いものの、米国と中国の需要が予想以上に減少した場合、日本銀行は追加緩和の実施を余儀なくされそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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