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【市況】12月23日のNY為替概況


 23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、121円02銭まで上昇した後、120円82銭まで下落し、120円85銭で引けた。この日発表の米国の経済指標がやや強めだったことや、原油高、株高、米国債利回り上昇を受けて、ドル買い・円売りが優勢になった。その後、持ち高調整とみられるドル売りに転じた。


 ユーロ・ドルは1.0923ドルから1.0870ドルまで下落し、1.0915ドルで引けた。前日までのユーロ買い戻しが一巡したとみられ、米国債利回り上昇によるドル買いに押される展開になった。ユーロ・円も132円07銭から131円51銭まで下落した。


 ポンド・ドルは、1.4901ドルから1.4855ドルまで下落。英国の7-9月期GDP確定値の下方修正が重石になったか。ドル・スイスフランは、0.9898フランから0.9946フランまで上昇した。


 23日のNY原油先物は続伸。36.69ドルから37.79ドルまで上昇した。前日の取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、米国内の原油在庫が増加予想に反して減少していたことを受けて、原油の買いが先行した。


 そして、23日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)でも、国内全体の在庫が予想外かつ大幅な減少だったことで、原油の買いが一段と強まった。ただ、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が増加だったことで、その後、上げ渋りになった可能性。

【経済指標】
・米・11月耐久財受注:前月比0.0%(予想:-0.6%、10月:+2.9%)
・米・11月耐久財受注(輸送機除く):前月比-0.1%(予想:0.0%、10月:+0.5%)
・米・11月コアPCE価格指数:前年比+1.3%(予想:+1.3%、10月:+1.3%)
・米・11月個人所得:前月比+0.3%(予想:+0.2%、10月:+0.4%)
・米・11月個人消費支出(PCE):前月比+0.3%(予想:+0.3%、10月:0.0%←+0.1%)
・米・11月新築住宅販売件数:49.0万戸(予想:50.5万戸、10月:47.0万戸←49.5万戸)
・米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値:92.6(予想:92.0、速報値:91.8)
・米・12月ミシガン大学1年期待インフレ率確定値:2.6%(速報値:2.6%)
・カナダ・10月小売売上高:前月比+0.1%(予想:+0.4%、9月:-0.4%←-0.5%)
・カナダ・10月GDP:前月比0.0%(予想:+0.2%、9月:-0.5%)

《KK》

 提供:フィスコ

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