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【特集】GセブンHD Research Memo(2):オートバックス、業務スーパーなどのフランチャイジー


G-7ホールディングス<7508>の事業は、オートバックス・車関連事業、業務スーパー・こだわり食品事業、その他事業の3つの事業セグメントで構成されている。2016年3月期第2四半期累計の事業別売上高構成比を見ると、オートバックス・車関連事業で32.4%、業務スーパー・こだわり食品事業で62.4%となり、両事業で全体の90%以上を占めている。

○オートバックス・車関連事業
オートバックスのフランチャイジーでカー用品販売、メンテナンスなどを展開する(株)G-7・オート・サービスと、バイク用品の販売・メンテナンス事業を展開する(株)G-7モータースなどで構成されている。売上高の約9割はオートバックス関連で占められ、2015年9月末時点でオートバックス関連国内店舗数は70店舗(その他マレーシアで2店舗)を展開し、オートバックスグループ国内店舗(591店舗)の中では最大規模となっている。出店エリアは兵庫県、京都府、福井県、岡山県、広島県、千葉県、茨城県にてドミナント展開しており、その他にも洗車・コーティング専門店のクリスタルセブン6店舗、タイヤ専門館1店舗、鈑金集中センター4店舗、スズキカーズ大阪1店舗などを展開している。1人当たり生産性や在庫回転率などを重視した店舗運営を徹底しており、オートバックスグループの中では、もっとも高い収益性を維持していることが特徴となっている。

一方、バイク用品については直営のバイクワールド(2015年4月よりバイクセブンから名称を変更)を2015年9月末時点で国内に10店舗、マレーシアに2店舗展開している。

○業務スーパー・こだわり食品事業
業務スーパーのフランチャイジー展開をする(株)G-7スーパーマートと、食品・飲食店事業を展開する(株)G7ジャパンフードサービス、及び6月より連結子会社化した精肉の小売事業を主に展開する(株)テラバヤシの事業で構成されている。

売上高の8割強を(株)G-7スーパーマートで占めており、2015年9月末の業務スーパー店舗数は115店舗と業務スーパーグループ(708店舗)の中で最大規模となっている。出店エリアは関東、中部、関西、九州、北海道地域で、ドミナント展開をしている。

(株)G7ジャパンフードサービスは2015年4月に、従来の(株)G-7食品システム(こだわり食品事業や旧上野食品(株)、(株)コールドファミリーなどの事業)を吸収合併するとともに、国内の飲食店事業、食品のPB商品開発、輸出入事業、ネット通販事業なども統合した組織体制となっている。

また、(株)テラバヤシについては精肉の小売店を84店舗出店しており、その大半は業務スーパー及びめぐみの郷へのテナント出店となっている。精肉小売事業以外ではFC事業で女性向けフィットネスクラブのカーブスを神奈川県内に15店舗出店するなどしている。今回、子会社化した目的は、(株)テラバヤシが持つ精肉の仕入れや目利き等に関する高度な知識やノウハウなどが、同社グループの食品関連事業の強化において、シナジー効果をもたらすと考えたためだ。株式出資比率は78.45%、取得価額は1,025百万円となっている。(株)テラバヤシの業績は、2014年3月期で売上高8,627百万円、営業利益149百万円となっており、初年度から連結業績への貢献が見込まれている。

○その他事業
その他事業は、農産物直販所「めぐみの郷」を運営する(株)G-7アグリジャパンのほか、リユース事業、ダイソー事業、不動産賃貸事業など複数の事業を展開する(株)G-7デベロップメント、海外事業を担うG7 INTERNATIONAL PTE. LTD.(マレーシアのオートバックス・バイクセブン事業を除く)他で構成されている。「めぐみの郷」については2015年9月末時点で19店舗(兵庫13店舗、奈良4店舗、大阪2店舗)を出店している。また、海外のアグリ事業ではベトナムで菊の栽培を行い、国内のめぐみの郷で輸入販売しているほか、ミャンマーでイチゴを栽培し、現地の大手流通企業であるシティマートの店舗で販売を開始している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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