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【特集】サンコーテクノ Research Memo(5):機能材事業では主力の電動油圧工具が海外向け好調


■事業部門別業績動向

(2)機能材事業

機能材事業においては、主力の電動油圧工具を始め、FRPシート材、電子プリント基板、アルコール測定器、センサー類などを取り扱っている。

主力の電動油圧工具は、鉄筋を切断したり曲げたりすることに利用され、建設現場などの工事の際には不可欠の存在だ。国内外で需要が伸びているが今第2四半期は特に海外向けが前年同期比18%増と大幅に伸びた。円安も追い風となった模様だ。国内市場は更新需要の端境期に当たったことで、前年並みの水準にとどまった。

FRPシートはここ数年、ガソリンタンク補修向けに販売を伸ばしてきたが、この市場はほぼ終了したため、今期は一旦踊り場を迎えた。今後は環境配慮型のタイプを軸にして、浴室改修などの新市場を開拓していく方針だ。

アルコール測定器はこれまでタクシー会社や運送事業等へ販売を積み上げてきたが、法令化や旧型機の更新期ということで、需要の盛り上がりが期待されていた。サンコーテクノ<3435>も燃料電池式の新製品をローンチし、営業人員を増員して販売増を目指したが、今第2四半期は販売ペースが思ったほどは上がらなかった。潜在需要は確実に存在するため、今下期以降の拡大を目指す方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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