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【経済】11月の世界自動車販売4.9%拡大、中国が増加台数の88%貢献


世界自動車市場での中国の成長けん引力が一段と高まっている。今年11月に世界で販売された乗用車と商用車は、前年同月比4.9%増の757万1700台。そのうち中国では、約3割を占める241万2600台(↑15.1%)が販売された。前年同月と比べた増加台数では、中国市場で世界全体の88%を占めたという。英調査会社・LMCオートモーティブがまとめた統計内容として、盖世汽車網が21日付で伝えた。

乗用車・商用車販売市場で、中国は依然として世界最大規模にある。さらに11月は世界主要市場の中でも成長ピッチが最も速い市場の一つだった。同月の前年同月比増加率(15.1%)は、月次ベースでの今年最大を記録。前年同月と比べて31万5836台も多く販売した。世界全体の伸び(35万7106台)に対する中国の貢献度は88.4%に上る。

中国にけん引される形で、11月の乗用車・商用車世界販売は、前年同月比での伸び(4.9%)が直近数年来の高水準へと回復した。それ以前は、前年同月比で2~4%の増加率に低迷。特に今年以降は、2%を割り込む月も頻繁にみられた。今年に入ってからの中国市場の一時的な低迷が響いた格好となっている。

今年1~11月の世界販売台数は、前年同期比1.6%増の8055万9238台。11月の伸びはこの3倍に達していて、これでみても11月の回復力の大きさがわかる。今年1~11月の中国販売は、前年同期比3.6%増の2199万1291台に拡大した。

一方、その他国・地域の11月販売は、米国1.4%増、西欧12.7%増、東欧0.6%減、日本6.4%減、韓国14.9%増、カナダ4.7%増、ブラジル・アルゼンチン25.2%減??で推移している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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