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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続落、ブレント原油先物(2月限)が下落


【ブラジル】ボベスパ指数 43199.95 -1.62%
21日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比710.64ポイント安(-1.62%)の43199.95で取引を終えた。44222.53から43327.68まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは18、値下がりは43、変わらず2であった。

前週末の取引終了後に、ブラジルのレビ財務相が辞任。後任にバルボサ企画相が指名されたが、財政赤字の削減や景気回復のための指針を速やかに示さなかったことで、懸念が強まり、株安につながったもよう。また、ブラジル中銀が発表した週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-3.70%(前回-3.62%)、2016年が-2.80%(前回-2.67%)となり、引き続き景気後退継続の可能性への懸念も売り材料になった。

【ロシア】MICEX指数 1716.91 -0.13%
21日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比2.25ポイント安(-0.13%)の1716.91で取引を終了した。1737.07から1710.41まで下落した。

この日もブレント原油先物(2月限)が一時36.04ドルまで下落したことや、欧州株安がロシア株の売り圧力になった。また、欧州連合(EU)が、「ウクライナ情勢をめぐる対ロシア経済制裁を、来年7月末まで延長することを決定した」、と正式に発表したことも、売り材料になった。

【インド】SENSEX指数 25735.90 +0.85%
21日のインドSENSEX指数は反発。前日比216.68ポイント高(+0.85%)の25735.90、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同72.50ポイント高(+0.93%)の7834.45で取引を終えた。

売りが先行した後は徐々に買い戻された。鉄鋼業界の支援策が近く打ち出されるとの観測が同セクターの物色手掛かり。鉄鋼業界の不良債権残高の増加を受け、財務省が鉄鋼の最低輸入価格制度を導入することを検討していると報じられた。また、18日に開幕した翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」がきょう21日に閉幕するとみられ、景気対策への期待が引き続き高い。

【中国本土】上海総合指数 3642.47 +1.77%
21日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比63.51ポイント高(+1.77%)の3642.47ポイントと反発した。約4週ぶりの高水準を回復する。

朝安の後に上昇する流れ。先週末の軟調地合いを継いで売りが先行したものの、程なくプラスに転じた。政策期待が支え。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」は、本日にも閉幕する見通し。当局が各種の施策を打ち出すとみられている。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、人民元の対米ドル基準値を11日ぶりに元高・ドル安に設定したことも追い風。これまでは元安を背景とした資金流出が警戒されていただけに、投資家の間で不安心理が後退した。

《CS》

 提供:フィスコ

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