【市況】12月21日のNY為替概況
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、121円43銭から120円85銭まで下落し、121円10銭で引けた。この日発表の米国の11月シカゴ連銀全米活動指数が、プラス転換予想に反してマイナスとなったこと。また、NY原油先物の下落が続いていることで(1月限が一時34ドル割れ)、米国10年債利回りが低下し、ドル売りが優勢になった。ただ、その後、米アトランタ連銀総裁の利上げペースに関する強めの発言で、ドルは下げ渋った。
ユーロ・ドルは1.0858ドルから1.0938ドルまで上昇し、ユーロ・円は131円79銭から132円30銭まで上昇した。
ポンド・ドルは、1.4923ドルまで上昇後、1.4878ドルまで下落。ドル・スイスフランは、0.9950フランから0.9898フランまで下落した。
21日のNY原油先物は反発。33.98ドルまで下落した後、34.86ドルまで上昇した。石油輸出国機構(OPEC)の生産量上限の事実上の撤廃、米国の原油輸出解禁決定、イランが欧米の経済制裁解除に増産方針を明言していることなどを受けて、世界的な供給過剰感による原油の売りが先行した。その後は、ユーロ高・ドル安傾向のなか、引けにかけて買い戻しが徐々に優勢になったもよう。
なお、1月限は21日が最終取引。22日から取引の中心となる2月限の21日値動きは、高値が36.10ドル、安値が35.35ドル、引けは35.81ドルであった(前日比0.25ドル安)。
【経済指標】
・米・11月シカゴ連銀全米活動指数:-0.30(予想:0.10、10月:-0.17←-0.04)
《KK》
提供:フィスコ