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【材料】本日の注目個別銘柄:SUMCO、凸版印刷、東芝など


<9603> HIS 3865 +135
しっかり。先週末に自己株式の取得実施を発表、発行済み株式数の3.08%に当たる200万株を上限として、本日から来年4月28日までを取得期間としている。当面の需給面での下支えにつながるとの期待が先行へ。一部国内系証券で投資判断格上げの動きも観測されるようだ。なお、同社の自己株式取得は8年ぶりとなるようだ。

<3778> さくらインタ 623 +100
ストップ高。ここ4営業日での上昇率は2.2倍の水準にまで達している。ブロックチェーンの実証実験環境を無償提供と伝わって以降、フィンテック関連として短期資金の関心が向かう状況となっている。本日は、一部報道で、銀行のIT関連企業買収が可能にと伝わっていることも、フィンテック関連物色の支援材料と捉えられる。

<6238> フリュー 2770 -202
売り優勢。先週末に新規上場、公開価格を0.6%上回る3220円の初値をつけたが、その後は利益確定の動きに押されて、終値は初値を7.7%下回る2972 円となっていた。業績の先行き警戒感のほか、IPOラッシュとなるなかで公開規模の大きさも重しとなったもよう。本日も値動きの鈍さが嫌気されて、短期資金の見切り売りに押される展開のようだ。

<3436> SUMCO 930 -58
さえない。足元では、アナリストの目標株価引き下げの動きなどが目立っている。本日は、シティグループ証券が投資判断「1」継続ながら、目標株価を1800円から1700円に引き下げ。業界全体の稼働率が低下している中、16年1月以降の価格改定では、300mmウエハの平均価格が前四半期比4%低下と予想、従来の横ばいから下方修正しているようだ。つれて、来12月期営業利益を380億円から330億円へ下方修正。

<7911> 凸版印刷 1108 +44
買い優勢。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1030円から1400円に引き上げている。事業構造の転換が進み、今後は工場新設のバリアフィルムや競争力のある情報系事業が成長を牽引するとみているもよう。財務基盤も強固であり、資産価値から見た割安修正の動きを期待しているようだ。

<6502> 東芝 254.8 -27.7
売り優勢。今期は2000億円を超えるリストラ費用を計上、最終損益は5000億円強の赤字になる見通しと報じられている。米ウエスチングハウスののれん減損損失を見込まないベースと見られること、株主資本がほぼ半減する水準であることなどから、損失規模は想定よりも大きいとの見方が優勢となっているもよう。構造改革を好感する動きは限定的にとどまっている。

<4716> 日オラクル 5700 -370
売り優勢。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は226億円で前年同期比0.5%減益となっている。前年同期比の水準が高水準であったため、第2四半期(9-11月期)は同3.2%減収、同7.9%営業減益となった。市場予想を10億円程度下回ったと見られる。株主還元強化への期待が高かった中、配当政策などの言及がなかったこともネガティブ視。

<2503> キリンHD 1171 +53
急速に切り返す展開に。ブラジル子会社での減損損失の発生、並びに、業績予想の下方修正を発表している。足元の利益水準の低下を反映、ブラジルキリン社の取得に伴い生じたのれん等について、約1140億円を特別損失として計上するもよう。つれて、今12月期最終損益は580億円の黒字から560億円の赤字に下方修正している。ただ、ブラジル社の減損損失の発生は避けられないと見られていたことで、停滞事業の構造改革の加速を期待する動きが優勢に。
《XH》

 提供:フィスコ

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